第359回【松下幸之助は自己肯定感の達人】
ここ最近『自己肯定感』という言葉が聞かれるが
この『自己肯定感』の正体に迫り、その高め方を研究・実践し世の中に普及させた第一人者が中島輝(なかしま・てる)さんである
中島さんは近著の『子どもの自己肯定感の教科書』で
「お金を残すことより、いい学歴をつけることよりも大切なのが、自己肯定感を身につけさせることです。それができたなら、その子の人生の成功は約束されていると、わたくしは大げさではなく思います」
と述べています
松下幸之助さんはなぜあなたは成功したのかと聞かれ
「学歴がなく体が弱かったから」と答えたことがあります
松下さんは小学校4年で中退。だから、われ以外はみな師とし、どんな人の話も真剣に聞き衆知を集めることができた
体が弱かったから率先垂範ができない。だから社員に思い切って仕事を任せることができた。任せた社員が事業をどんどん大きくし松下電器は「世界の松下」になりました
普通はマイナスと思われるものを全てプラスに変えていったのが松下さんです
また中島さんの著書『口グセで人生は決まる』では
自己肯定感とは「こころの免疫力」であると述べています
「人のこころにも『免疫力』があって、こころが傷を負っても、自然治癒させることができる。誰でもその力が備わっています」
私は松下幸之助さんの本を読み、松下さんの言葉に励まされ、救われたという人を何人も知っています
このフェイスブックやブログでも、松下さんの言葉に触れ
「新規事業をやるかどうか迷っていたが、やると決断しました」
とコメントくださる経営者や
「勇気づけられた」、「感動した」といったコメントをよくいただきます
つまり人の心を治癒する力が松下さんの言葉にはあるのだと思います
昨年から、当資料館にこの中島輝さんの元で学ばれている方がご来館いただきお話をよくします
「松下幸之助さんは自己肯定感が高かったですよね」と聞くと
間違いなくそうです
「松下幸之助さんは人の自己肯定感を高める達人でもあると思うのですが?」と聞くと
その通りだと思います
もっと中島輝さんの著書を読み「自己肯定感」を勉強してみようと思います
なぜなら松下さんのように社員の自己肯定感を高めることができる経営者が増えれば
夢や希望、やりがいをもって働く人が増えるからです