第341回【経営者研究所の本・資料6712点】 | 【松下幸之助、創業者、名経営者、政治家に学ぶ】          

第341回【経営者研究所の本・資料6712点】

私設松下幸之助資料館の隣が経営者研究所になっています

 

 

経営者、経営にかかわる本だけを置いています

 

 

昨年暮れから本や資料を整理していたら

 

 

電子資料もあわせると6712点あることが分かりました

 

 

松下幸之助研究をする前は、明治、大正、昭和の創業者、経営者の本ばかり読んでいました

 

 

日本能率協会が主催する役員・経営幹部向け研修の受講者にアンケートで卓越した経営者と思われる人物を聞いたら

 

 

1位が松下幸之助

2位が稲盛和夫

3位がスティーブ・ジョブズ

 

 

であったという

 

 

これに対して中堅世代から「さすがに古すぎるのでは」という声が上がったという

 

 

ある40代の男性は「現役経営者の名前が入っていないことに驚くというか、呆れた。アップデートが遅れている」

 

 

ある40代男性は、調査結果に「お年寄りばかりで笑っちゃう」

 

 

ちなみに若手からはトヨタの豊田章男会長や日立製作所の東原敏昭前社長や、サイバーエージェントの藤田晋社長など現代にも卓越した経営者はいるのになぜ彼らの名前があがらないのか、アップデートが遅れていると

 

 

私も40代ですがこれらのコメントには驚きました

 

 

そもそも現代に松下幸之助や稲盛和夫以上の経営者がいるのだろうか

 

 

いや、昭和には他にも立派な経営者は大勢いました

 

 

東芝を再建した石坂泰三や土光敏夫、日本興行銀行の中山素平、伊藤忠商事中興の祖、越後正一、旭化成中興の祖、宮崎輝、住友生命の新井正明など

 

 

名前をあげれば切りがありません

 

 

恐らく若者世代は彼ら経営者の名前も知らないのだと思います

 

 

戦後、日本をいち早く復興、独立に導いた吉田茂首相は著書『回想10年』でこのように述べています。

 

 

「明治維新当時の先輩政治家たちは、国歩艱難裡に国政に当り、よく興国の大業を成し遂げたのであるが、その苦心経営の跡は、今日よりこれを顧みるに歴々たるものがある」

 

 

けっして明治の政治家は古いとは言いません。リスペクト、感謝、学ぶ気持があったと思います

 

 

またイギリスの歴史家トィンビーは

 

 

「自国の歴史を忘れた民族は滅びる」

 

 

と言います

 

 

若手の経営幹部や経営幹部を目指す人が先人の経営者を知らないことに危機感を感じます

 

 

ということで、私の存在意義がここにあると思っております(^_^)

 

 

昔の経営者を3つに分類して説明ができます

 

 

一つ目は

確かに古くなって現代では参考にならない部分

 

 

二つ目は

明治、大正、昭和、平成と変わらない普遍性があるもの。すなわち、松下幸之助と他に成功した経営者の共通点。これを経営の原理原則と呼び現代でも通用します

 

 

三つ目は

現代ではお手本となる人が少ない。この部分は松下幸之助はじめ昔の経営者に学んだ方がいい部分

 

 

この3つに分類して説明ができます

 

 

当資料館では

「松下幸之助と他に成功した経営者の共通点」というテーマでセミナーも行なっております(90分。1万円)

 

 

引き続きフェイスブックでも情報発信をしていきたいと思います。コメント、シェア大歓迎です(^_^)

 

 

※写真は経営者研究所の本