第334回【こんな本が手に入りました】 | 【松下幸之助、創業者、名経営者、政治家に学ぶ】          

第334回【こんな本が手に入りました】

昨年の11月に近所にブックオフの新店舗がオープンした喜びをお伝えしましたが

 

 

このブックオフでこんな本を見つけました

 

 

『金子直吉 総合商社の源流「鈴木商店」を育てた巨人』

 

 

こんな本が手に入るとは。しかも100円で(^_^)

 

 

私にとっては一万円払ってもおしくありません

 

 

松下幸之助研究をする前は鈴木商店の研究をしておりました

 

 

鈴木商店は神戸にあった総合商社でしたが、昭和2年の金融恐慌で倒産したため、今その名を知っている人はあまりいないと思います

 

 

鈴木商店の倒産は世界の経営史にも残る当時の世界三大倒産劇(スウェーデンのマッチ王の倒産、ドイツの最大の財閥シュティンネスの倒産)の一つでした

 

 

この鈴木商店の子会社、関連会社だったのが今の神戸製鋼所、帝人、日商岩井(現双日)、豊年製油(現J-オイルミルズ)、石川島播磨(現IHI)、現サッポロビール、旧昭和シェル石油等の企業です。

 

 

大正8年の鈴木商店の貿易額は、日本のGNPの一割に達し、三井物産を抜いて日本一の商社になります

 

 

この神戸の中堅商社だった鈴木商店を日本一の商社に育てあげたのが金子直吉さんです

 

 

金子直吉さんは無私の人。人徳経営のお手本のような人でした

 

 

今思えば、この鈴木商店の栄枯盛衰を研究することで経営の原理原則を学んでいたと思います

 

 

松下幸之助さんは天地自然の理にかなった経営をすれば栄え、天地自然の理に反する経営をするとうまくいかないと言っていますが

 

 

このことは鈴木商店の隆盛にそのまま当てはまります

 

 

鈴木商店の歴史を知っていたことが松下幸之助哲学を理解することに繋がっていたと思います

 

 

私の曽祖父、田宮嘉右衛門も鈴木商店で働いており、金子さんの薫陶をうけました

 

 

この本に曽祖父のことも書かれています

 

 

金子さんが戦時中に有馬に隠居していたときに

 

 

毎日、義理堅い曽祖父が金子さんの身をあんじて食料を届けていたことは知っていましたが、神戸オリエンタルホテルのドイツパンを届けていたことを初めて知りました

 

 

他にも金子さんを慕っていた人は大勢いました

 

 

金子直吉翁と松下幸之助翁の共通点も研究してみようと思います。この二人の共通点はそのまま経営の原理原則になると思うからです