一般質問①食の魅力を活用した観光振興について | ためや通信

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日々徒然

9月22日に任期中4回目となる一般質問に登壇させていただきました。

質問項目・内容、答弁などをこちらでご紹介させていただきます。

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近年、欧米を中心に、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズムである、「ガストロノミーツーリズム」という考え方で、地域振興、観光振興が行われている例があります。鶴見の沖縄タウンで食事をし、その街の成り立ちなどに触れることも、ガストロノミーツーリズムの一端であると思います。

 

「食」は「観光」の付加価値を高めるコンテンツであり、時には「食」自体が「観光」の目的ともなり、「食」を活用したプロモーションを行うことで県内外から人を呼び込み、県内を楽しんでもらうことで、地域経済の活性化につなげることが可能です。

観光地でない地域であっても、特産品をはじめとした地域の「食」を活用することで、人を呼び込むことが可能と考えるわけですが、食の魅力を活用した観光振興に、どのように取り組んでいくのか、知事に所見を伺います。

 

■知事答弁

ためや議員の御質問に順次お答えします。

はじめに、食の魅力を活用した観光振興についてお尋ねがありました。

地域ならではの「食」は、県内外から人を惹きつける魅力的な観光資源です。

本県は、首都圏にあって、海、山、川といった豊かな自然環境や、横浜をはじめとした都市部を有しており、多彩な食材やグルメに恵まれています。

県では、こうした食の魅力を活用し、その産地や周辺の観光スポットの周遊を促すプロモーションに取り組んでいます。

まず、「かながわの名産100選」です。神奈川の伝統と風土に培われた、食品をはじめとする特産品の中から、県民の皆様や各団体等の推薦を受けて選定しています。

 この「かながわの名産100選」は、例えば、その地域でしか味わえないグルメとして、新鮮な「しらす」を使った「湘南しらす丼」や鮮度抜群の「厚木のホルモン」など、観光の呼び水となるようなラインナップを揃えています。

こうした名産をパンフレット「かながわで出会える100のコトモノ」にまとめ、名産を楽しみながら周辺の観光スポットを巡ることができるエリア別のモデルコースとともに紹介しています。

また、国内外から観光客を呼び込むため、観光関連事業者とともにつくりあげた、神奈川を楽しむ「1000通りのモデルコース」においても、海の幸や山の幸、B級グルメ等を味わう「食」をテーマにしたコースを用意し、ウェブサイトで発信しています。

さらに、富裕層をターゲットに上質で特別感のある観光資源の開発を進めており、例えば、美術館のプライベートツアーのプログラムの中で、葉山牛や三浦野菜等、地元の食材を活用し、ゲストの希望に応じた料理を提供します。

県は、今後も、食の魅力を活用した観光資源の開発やモデルコースの作成を行うとともに、周遊を促すプロモーションを通じた観光振興に取り組み、地域経済の活性化につなげてまいります。

 

■要望

地域の食にスポットを当てて、点を線でつないでいくというツーリズム、知事からもモデルコースを様々作って行うという答弁がありましたが、今コロナ禍で影響を受けている地域経済にとって、こうしたツーリズムはプラスになる取組と考えます。いわゆる観光地ではない、スポットが当たっていなかった所でも、地域の食、食文化といったものが必ずあるわけで、それを紹介していく取組を行っていただきたいと思います。

 また、質問中でも触れたが、国が提唱しているガストロノミーツーリズム、食と文化を融合してツーリズムに結び付けていくという、まだ新しい概念を研究していただいて、是非そのエッセンスを、先ほど申し上げたモデルコース等に是非取り入れていただきたいと求めさせていただきます。