(仮)茅ボッチヶ丘から土呂部地区を一望
10月18日、栃木県日光市土呂部(どろぶ)の「茅ボッチ」を見に行ってきました
今年は「茅ボッチ街道」ではなくなったようです
茅ボッチ(かやぼっち)とは
草原のススキなどを刈り取り束ねて円錐状に置いたもので、1ヶ月ほど干して冬場の牛馬の飼料や茅葺屋根の資材などへ活用します
「茅ボッチ」作りに取り組んでいるのは民間団体「日光茅ボッチの会」のみなさん
人の手が入ることで維持される「半自然草原」を維持し、草原性の希少植物を守り育てること
里山の内くしい風景を守り育てることを目的に活動されているそうです
土呂部地区の入口では「目玉ボッチ」がお出迎え
紅葉はまだ進んでいませんが、ほんのり秋色です
すぐに「茅ボッチ」の並ぶ(仮)茅ボッチヶ丘です、今年もたくさん並びました
目玉ボッチ発見!
すすきの揺れる丘の一番上まで登れば、土呂部の集落と周辺の山々を一望出来ます
ひとつ奥の斜面にも茅ボッチが並びます
こちらには目玉ボッチがいっぱい^^
街道にもでてみましたが、今年はこの2ヶ所しか見当たりませんでした
栃木県内でまとまった面積の「半自然草原」が残るのは土呂部地区だけだそうです
それも最盛期の1/4の6haほどとか
20年ほど前にはアツモリソウの群落が見られた草原も、放棄され森林化が進んで群落も消滅してしまったそうです
活動の成果が出て、またアツモリソウなどの希少植物がたくさん見られるようになることを期待したいですね
今年も「土呂部のクロビイタヤ」を見てきました、矢印の木です
クロビイタヤ(黒皮板屋)
環境省レッドリストで絶滅危惧2類(絶滅の危険が増大している種)に指定されているカエデの一種
寒冷地の河川沿いなど湿生地に自生し、国内での分布は北海道、青森、岩手、福島、群馬、長野だけとされていましたが
土呂部地区に数十本のクロビイタヤが自生していることが2017年6月の調査でわかり、栃木県内初の分布が確認されました
栃木でここだけ!クロビイタヤが見られるのは土呂部だけですよ^^
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