古刹 和泉の国 松尾寺
開基 役行者
山号 阿弥陀山
宗派 天台宗
奈良平安時代の「日本往生極楽記」や「今昔物語」に登場するという。
最盛期は、寺領7,000石 寺坊308名 僧兵数千人を抱える程の寺であったそうだが
織田信長が、高野山を征伐に行く道すがら、全山焼き討ちにしたそうだ・・・
後に豊臣秀頼の寄進により再建されて現在に至って入る。

近づくと山門の左手に階段が見える。
結構使われている風に埃りもなく光っている
おそる おそる のぼると
突然後ろから・・・
背の高い大きなご老人が・・・
「中に入ってもええんとちがうか!」
と声を掛けてくれる。
という事で中へ・・・
すると


これは・・・・這い付け垂木だとか、角木だ・・・なんとか・・と・・・・
やけに懐かしそうに、天井を指差しては説明してくれる。
さっぱり会話にならないが・・・思い切って
「大工さんですか?」
と聞いてみた・・・
すると・・・
『そうや・・・此処だけと違うで・・・そら、此処から見えるあの建物もな・・・わしが建てたんや』
と言うことなので
一緒にその書院つくりの建物に!


『これがテル屋根で、こちらが扇垂木じゃ』
「テル屋根ってどんな字です?」
『何でもええがなカタカナで・・・ハハハ』
と、笑う。
更に・・・・

『どうや・・・これは格天井というて、欅や・・・木目がええやろ・・・』
それから、書院の説明をひとしきり・・・
境内で奥さんが手招きしている。
『ほなな・・・』
名前も何も聞かなかったが・・・・
彼は話したことでとっても満足そう・・・
私は聞いたことでとっても楽しかった。
それだけで良い・・・・
これが正に『一期一会』なのだろう!
境内に

『六文の教え』あった・・・・関係はないが・・・
かみ締め・・・かみ締め読んでみた・・・
不思議な出会いの1日であった。