昭和44年(1969年)からの放送と云うから最長寿番組だ。
若いころはダサイ、決まりきったお芝居と一寸敬遠気味であったが・・・・
ちょくちょく見ているうちに、江戸時代の人情や風情がどことなく心地よい。
このシリーズで打ち切りという・・・止めるとなると一抹の寂しささえある。
「静まれ、この紋所が目に入らぬか・・・ここにおわす方をどなたと心得る、畏れ多くも先の副将軍水戸光圀公に在らせられるぞ・・・」の名せりふで一件落着となる。
物語は至って簡単明瞭で、悪代官や城代が善良な町民を騙し搾取し私服を肥やす。
これを、人情深き旅の老人一行が助けると云うもの。
ただ、この名台詞に至るまでのドラマの流れに、古き日本の気風や人情に人々は惹きつけられたのだろう?
実際の光圀は、「大日本史」を完成させたり、ラーメン、チーズを最初に食べたりと、日本人古来からのDNAである知識欲と好奇心の塊のような人物であったらしい。
結構、実物の方が魅力的であったのかも知れない?
お芝居としての水戸黄門は、確かにありえない物語であり、若者達にこの物語を理解しろと言うほうが無理な話だ。
古き時代と共に去ってゆく時期に来たのであろう?
新しい日本には、新しい感性、新しい心・・・・・
なでしこジャパンのように、元気に確実に育っていることを信じたい!