ニコニコしながら、彼は待っていた。
や~と前に座ると・・・・
やおら写真を出して、ここは何処か分かりますか?と質問をする。

「ふ~ん・・・」と思案していると、さも満足そうに・・・
『忍城ですよ・・・正月に帰って古い写真を探しましてね』
さらに、彼は折り畳んだ観光マップを出して、近くには古墳がありましてね?


お土産に埴輪のデプリカを買って来ましたと差し出す。

彼の地元である忍城(小説では、のぼうの城という)の話題小説を貸してあげたのが嬉しかったようだ。

今は、映画化で地元も結構賑やかになっているとのこと。
キャスティングには、異論があるようだが???
もともと歴史小説が好きなようで、ポンポンと武将の名前や謂れが出てくる。
ひとしきり喋って・・・
「取引も無いのに、済まないね」と受け取ると・・・
『楽しいです。また、長居してすみません』
と、帰って行ったが・・・また来るだろう・・・多分?