【男のロマンか!】 | 為次郎のブログ

為次郎のブログ

面白きこともなき世を面白く( ^ω^)・・・ですね!

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

もう既に、名声とある程度の富を手中にしていたであろう鑑真・・・
2人の日本よりの留学生に・・・

「日本に、ほんまもんの仏教を教えて、いただけますか・・・」
とたのまれ・・・

『任しとき・・・』と引受・・・弟子に・・・

『おまはん、一辺行って教えてやってや~』と頼んだところ・・・

「そら~あきまへん、あんな野蛮な、とんでもない田舎の小島に行くの、かないまへん!」
と・・・あっさり断られ・・・

『よっしゃ、そんななら、わしが行ったる。』
云うって、国の出国禁止の法を犯し、弟子に裏切られ、難破し、失明し・・・

6回目に65歳で、やっと成功・・・なんでそこまで・・・

鑑真和尚の像と対面してみたが、ただ静かに微笑むように座って居だけ・・・・

渡航に際し、多くの建築家、彫刻家、陶器家、鉄工家を連れてきて、たくさんの文化を残している。

静かに耳を澄ましていると、鑑真は・・・・

『中国におったら、もう仏教感が出来上がっとる、わしの思っとる理想の仏教感とちゃう、わしは、わしの理想とする、仏教を作りたい。そのためにや~、まだ仏教の初心国日本で、わいの理想の仏教を育てたるんや・・・よしゃこれや・・・やったる・・・確率50%の渡航でも、これが男のロマンやで・・・男は銭金やあらへん、ロマンや、ロマンやで!』

そんな、風に聞こえた・・・

それから、200年もして、立派に花が咲き、東大寺南大門の金剛力士像の、計算しつくされた彫刻は、日本人の探究心の強さと、鑑真の心からの、惜しみない教えが伺える。