日本が生んだ名馬、ディープインパクトが凱旋門賞レース後の薬物検査で禁止薬物が検出されたとのこと。
日本では禁止と定められていない気管支拡張薬で競争能力を上げるものではないとのことですが、凱旋門賞3着の実績は剥奪、賞金も全額没収との決定になりそうです。
Yahooアンケートで「この事件でディープの評価は下がるか?」といった設問などが掲載されましたが愚問です。馬には何の罪もないし、この薬は喘息を患っている方ならご存知かもしれませんが気管支炎で狭くなった気道を拡張して呼吸を助ける効果しかありません。
しかもこの薬を処方したのは現地の獣医。普通なら帯同した日本の獣医が診察してしかるべきなはずなのにフランスのレースではギャロというフランスのJRAに相当する機関が認めた獣医しか診察ができないとのこと。
はっきり言って陰謀すら感じます。かつてエルコンドルパサーが同じく凱旋門賞で2着に入った時も、レース直前に水をまかれたり、競走規則を無理やり変更したりしています。聞けばこの凱旋門賞、今までに一度もヨーロッパ以外の馬が勝ったことがないレースとのこと。アメリカですら一勝もしていません。
何よりもこの事実が発表されたのがレースから20日も経過した後になってのことです。なぜ今になって発表しなければならないんでしょう?これでははるか極東の島国からやってきた得体の知れない馬に凱旋門賞を持っていかれてしまうことに恐怖を感じたヨーロッパの競馬サークルが何とかして勝たせまいと画策していたと疑わざるを得ません。
この事件で日本の多くの方がショックを受けたことでしょう。私もいち競馬ファンとして同様の気持ちです。しかし忘れてはいけません。馬が自ら望んで薬を飲んだのではありません。馬自身には何の罪もありません。むしろ人間の都合で遠くフランスまで連れて行かれて、気管支炎を患うほどコンディションも悪い状態で権威あるレースでヨーロッパ現役最強馬ハリケーンランとシロッコに先着した事実は揺ぎ無いものですし、むしろ評価は上がってしかるべきものです。本当にディープインパクトのファンを自認している人は彼の「これから」を応援してあげてください。