ちょとヌケが悪いかな、、それど、出力レベルが少し小さい様です。アナログ盤のレコーディングレベルって結構ムラがあって、特にライブ録音盤などはレベルを小さくしてカッティングしているみたいなのですよね。

PEQ3の回路的にもオペアンプを15V単電源で動かしていたり、もう少しどうにかならんものかと、中古のOnkyo PE-155 を仕入れてこいつを改造して使ってみようと思いました
でもってPE-155 の中身はこんなんでした。
面白いですね。半分が電源です。それも三端子レギュレータなどは使わないトランジスタによる安定回路でディスクリート構成です。
イコライザ部分はオペアンプ4560一個NFB型でして基本はPEQ3と変わらないです。
NFB用のコンデンサはマイラーかなこれは。
PEQ3との違いはOUTPutの手前にトランジスタのエミッタフォロアで出力の低インピーダンス化をしている点。それとPEQ3にあるダイオードによる入力保護回路は一切ありません。電源は12Vをレギュレートして±8.4Vで動作させています。シンプルな構成です。
オペアンプ周りの回路を少し追ってみました。オリジナルは以下の様な定数になっております。
こちらのサイトを参考に計算しましたところゲイン34dBくらいでしょうかね。
http://www.minor-audio.com/bibou/cal/CR-EQ.html
オリジナルのままでは PEQ3に比べて少しレベルが低い様です。
ゲインを上げて以下の様な回路にします。フォノ入力のカップリングがどうも気になるので入力カップリングは取外しました。
これでゲイン 42dBくらいになる計算です。R1は560KΩ程度が良いのですが手持ちが無かったので620Kを入れました。RIAA偏差は高域が+0.45dB,低域が-0.45dB程度です。概ねよろしかろうと思います。
NFBのコンデンサはスチコンを使います。電源のデカップリングはOSコン、オペアンプ負入力側のデカップリングは470μFくらいを入れておきたい処ですが、基板に合わないので今回は220μにしました。
オペアンプはFET入力OPA2604APを採用しました。他にLF353を試したけど2604の方が良い感じでした。 写真には写ってないですが電源のダイオードはショットキーバリアダイオードに交換してあります。