歯を… | 続・ためブロ 

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茨城で野犬の子として生まれた元ヤ~(元野犬)の元保護犬ためことの日々。
只今、保護犬一時預かりはお休み中。

昨年のゴールデンウイークの頃。
土曜日の夕方、いつものようにお散歩へ。
元気にでかけて、うんPしたかったためちゃんは、たたたたーっとちょっとした土手の上に登って用を足す。スッキリ!

その直後、あ!と思った瞬間、そこから飛び降りてしまった!気持ちはまだ若いのよー!って。
もうすぐ15歳で、右足の指の古傷が痛いのに。
約1メートルくらいあるところから。
やっぱり体は若くないし、足が踏ん張れなかった。

そして、右の犬歯(牙)をアスファルトに打ち付けてしまい、声にならない悲鳴。  
犬歯はぐらつき、血が滲んでいる。
急いで帰宅し、かかりつけの病院に電話するも診療時間が終わっていてつながらなかった。留守電に入れて折り返しの電話を待ったけどかかってこなかった。

足は大事なく、歩けるのだけど歯がぐらついて口の外側に出てしまっている。とにかく痛々しかった。
市内に動物の救急病院ができたのでそこも考えたのだけど、保険も使えないし、ネットを見たら設備はすごいけどとにかく高い!行ったこともないのでちょっと躊躇し、8時までやっているわりと近い病院に電話してみた。
初めての病院だったけどそこは予約制なのでまず電話して、状況を伝えた。
血も止まって、折れてもいない状況からして、そこまで緊急を要することではないので、かかりつけの病院に相談することを進められ、その日は安静にして様子を見ることに。
次の日、かかりつけの病院から電話がかかってきた。日曜日なので休診だけど、様子を心配して電話をくださった。先生のお答えも、安静にして明日来てくださいとのこと。水は飲めるし、ウエットフードは食べたので、月曜まで待つことに。
次の日病院に連れて行った。折れてはいないけれど、相当にぐらついており、このままでは食べにくいし、QOL(生活の質)が相当下がってしまって辛いと思う、抜歯してあげたほうがいいと言われました。

だけど、ためこ、もうすぐ15歳。抜歯は全身麻酔だし、しかも犬歯を抜いたら、ガックリ来ちゃうんじゃないか、意欲が減退しちゃうんじゃないか、この先の寿命を考えたら、抜くべきか抜かないべきか、その場では決められなかった。

帰ってから本当に悩んだ。
だけど、どうしていいか本当にわからなかった。 周りの犬友さんたちは口を揃えて「15歳で全身麻酔なんて!」「目を覚まさないかも」「危険すぎる」と。
そうだよね。普通で考えたらそうだよね。
私の気持ちもこの歳で手術なんて、と傾きかけていた。