昔のコンピュータウイルスの話(続き) | White hat hacker hachi のブログ

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ロシア帰りの純粋な日本人ホワイトハッカーのブログです。

●「受講生が」5分で急遽「講師」に

 

 

講習会の担当者もずっと前からよく知って居たので無下に断る事も出来ない。

 
それに、以前からアマチュア無線関係では自分は良く講師もやっていた。
 
だから、客観的に見ても自分はピンチヒッターとしては最適だったのだろう。
 
それよりも何よりも、他に適当な人材は誰も居なかった。
 
担当者も本当に困っていたし、ここで講座中止にでもなれば社長にも相当どやされる。
 
自分は他人が困っていると放っては置けない性格。
 
だだ、本当に「パソコン通信」は経験が浅かったのが心配だった。
 
言って置くが、当時、パソコン通信と言うと普通は「インターネット」の事では無く、電話回線にモデムを付けて「ピロピロ」とやっていた「アレ」である。
 
幸い、パソコン通信はハンディのモデムも持っていたし、会社の仕事でも「ファックスに変わる通信」として挙って実験をしていたので良く分かっていた。
 
何よりも、原理が「無線」とほとんど同じなので怖がる必要はなかった。
 
一方はオーディオで通信し、もう一方はその音声を電波に乗せる。
 
(これを「変調」と言う)
 
多分、両者の違いは、電話が「全二重方式」で、無線は「半二重」ではなかったか?
 
ほとんど同じである。
 
余り真面目な話ばかりでもつまらないので、「知らずにあの宗教団体のHPに良くアクセスしていた話」なども面白おかしく織り交ぜて話し、終始楽しく講義を進めた。
 
(トロイの木馬のイメージ)
 
せっかくのソフトハウス主催の講習会なので、コンピュータウイルスの基本的な注意なども題材にした。
 
勿論、自分自身がウイルスにやられた話などは面白かったが恥になるのでひた隠しに隠した。
 
話が難しい方向に流れれば、自分が説明出来なくても最前線のプログラマーが何人も居る。
 
困った時は、「現場ではどんな状況ですか?」と尋ねれば専門家らから答えて貰える。
 
(これが、我が業界の得意技)
 
「プログラムのデバック」(虫取り)について聞かれれば、「最強の主婦デバッカー、ネコちゃん」も居る。
 
最後は質疑応答。
 
これは実務経験の無い自分には一番自信の無いところ。
 
しかし、元々、「パソコン通信をこれから始めようか?」と考えている生徒ばかり。
 
無線のパケット通信を知っていれば難なく熟せた。
 
講習会は盛況の内に終わり、「楽しくて良く分かった」との評判で大成功。
 
主催担当からも大いに感謝された。
 
彼は分かれ際に、「今度、一本付けるからな!」と言ったので、「酒席の事」だと思っていたので丁重に断った。
 
昔から自分は下戸だった。
 
何日か後に無線ショップへ行くと、店長が祝儀袋に入った一万円を渡してくれた。
 
「一本付ける」とは一万円のことだったと、この時納得した。
 
いつも、無線でもボランティアで無償が多かったのでとても嬉しかった.
 
何よりも「人様のお役に立てた」のはとて嬉しかった。
 
やっばり、自分の転職は「ホワイトハッカーだ」と再認識した。
 
その後,無線もパソコンも止めていた時期があるが、多分、社会的評判は最悪のパチンコをやっていたと思う。
 
(続く)
 
 
※一枚目の画像は著作権回避のために、敢えて変な語句(グルグル?)を使っています。
 
 
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また、一部に個人名を晒していますが「愛称」と言う事でお許しください。