子どもが最初に描く「ひと」って
たいてい、
顔から直接手足が出ている
「頭足ニンゲン」という姿をしています
目と口のある頭部から
直接、腕と脚がにょっきり突き出してる
こういうの
だいたいみなさん3歳くらいで
通過儀礼のように描きます
パパもママも、きょうだいも、じぶんも
焼き芋屋さん(息子が描きました)も
みんなこんなです
なぜならまだ
胴体とは出会ってないからです
手で何かをつかんだり
歩いたり、走ったりして
手足とはすでに十分出会っていますが
胴体とはまだ出会えていないのです
鏡を見ればそこにある
お腹が痛くなったり、空いたり、
いっぱいになったりする
おへそもついてる
それでも
子どもの認識の中にはまだ
組み込まれてはいません
手足を動かせるようになってきた
のであって
胴体はまだ「意識」して使っていません
不随意の世界
より「自然」の世界に近いところにあります
お母さんのおなかにいたときは
羊水に浮かんで
手足を感じることができましたが
重力の世界に生まれてきたとたん
腕や脚の重さを感じて
いったん遠のいてしまいます
目と、耳、鼻、口、肌で感じる
受動的な世界がまずあって
重力に筋力が適応するにしたがって
能動的な世界が広がってきます
その
能動的な世界を広げてくれる
手がかり、足掛かりになるのが
手足です
くるんと丸めてお雛巻きにした布の下で
手は前でお互いに触れあっています
動けば触れる
触れれば感じる
手と手
手と口
手とお母さん
手と足
手とおもちゃ
手とおもちゃと口
少しずつ自分の体と
そして世界と出会っていきます
誰かやなにかと出会うことで
外の世界が広がるのは
大人になってからも続きますが
実は
自分自身との出会いも
まだまだ続くような気がします
2M半のアンちゃん
くるんと丸めてねんね中
エアコンの冷気で足が冷えちゃったようで
眠いけど寝られない~と
ぐずっていました
丸くお雛巻きにして
軽くスクワットして上下動を続けると
5分くらいでだいたい皆さんお休みになります
昨日はこの上下動スクワットを
横で見ていたアンちゃんの
おばあちゃまが
「すごいですね」とおっしゃって
ハッとしました
この方法を教わったのがもう12年ほど前
以来ずっとこうして赤ちゃんを揺らしてきたので
6~7kgくらいまでは平気でできます
胸の前に抱っこして
膝を曲げ伸ばしするだけの
簡単な動作なのですが
教わった時に
1分そこらで
へばっちゃう人が続出したのを
思い出しました
いわゆる運動音痴ですが
体幹の筋力はそこそこ維持しています
赤ちゃんのお手当をするときには
眠っていてもらった方が
じっくりできるので
お手あての前に「寝かせ」たいからです
そしてお手当中
座っているときの姿勢を維持するためにも
カラダを支える筋肉は大事
ちなみに
あの浅いスクワットのコツは
軽くお尻をおろしたあと、
脚の後ろ側(お尻側)と足の裏を意識して
地面を踏みしめるように立ち上がると
楽に上がります
乗馬をしたことのある人は
軽速歩のときの感覚…といえば
伝わりやすいでしょうか
お尻が馬の背にはね上げられるのと同時に
鐙を踏みしめる感じ
膝の伸展に関する筋肉
(立ち上がる時は膝を伸ばそうとする動きになりますね)は
脚の前面に集中するのですが
太ももの前面を意識して立とうとするより
太ももの後ろ側を意識して
かかとで地面をを踏みしめるように立つと
なぜか、楽に立てます
鏡に映る自分の姿は
たいてい自分のカラダの前面です
前には目もついてるし触りやすいから
前面は意識しやすいですが
後ろ側はいわば死角になっていて
痒いとか、痛いとかなければ
なかなか意識が向かいません
この動きの時に
どこを意識してどのように動くかで
動作のスムーズさに違いが出るのも
カラダとの出会いだと思います
自分のカラダとの出会い
自分の意識とカラダとの出会い
わたしの内側の世界が広がる
ということ
わたしとの出会いの旅は
まだまだ続きそうです
ひろの拝