被災地のこと、性暴力のこと… | 自己治癒力向上大作戦

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FBやtwitterでは

たくさんシェアされるようになり

そこそこ周知も進んできたのかな

 

災害が起きて

被災者が安全を求めて集まる避難所や

片づけに戻った家で

性暴力の被害に遭う

…ということは

腹立たしいことですが現実問題として起きています

 

略奪が起きにくい

暴動も起きにくい

お行儀の良い日本人といわれる人の中にも

「暴力」という手段で

満足を味わいたい人はいるのです

 

わたしもFacebook上で何度か

注意喚起のために情報をシェアしました

 

<そういったことが珍しくは無い>

ということを知っておくことで

全くの無防備でいることを防ぐためです

 

ですが、シェアされる情報の多くが

大切なことを伝えきれずにいるので

必ず補足に書き加えるようにしていました

 

被害に遭ったあなたに落ち度はない

 

ということです

 

防災グッズの色が原因で性被害に…

というシェア記事にわたしが加えたのは

こちら↓ ↓ ↓

 

こういう知識は必要。

でも、彼らが暴力のターゲットを選ぶときには「抵抗しない(できない)だろう」というイメージが何より優先されます。
言ってみれば、そう思われたら最後、どんなに気を付けていても遇うときは遇う。

ここに書かれている防止策を守っていなかったから、できていなかったから、自分のせいで、被害にあったなどとは思わないでください。

ここに書かれている通りに振る舞っていなくて被害にあった人を、責めないでください。

何より大切なのは、傷から回復し、自尊心を取り戻し、 また安心して暮らせるようになることです。

 

これに

防災の専門家あんどうりすさんが下さったコメントが

こちら↓ ↓ ↓です

 

この文章のシェアには、慎重になっていました。

なぜなら、やまむらさんがご指摘のとおり「ここに書かれている防止策を守っていなかったから、できていなかったから、自分のせいで、被害にあったなどとは思わないでください。」という問題があるからです。

災害時は着のみぎのまま脱出するケースが多いので、パジャマでということもありえます。

その際、悪いのは加害者であって着替えられなかった被害者ではありません。

さらに、通常の性犯罪でも、国際的に女性の人権が配慮される社会では、圧倒的に悪いのは、加害者であり、被害者がどんな服装でも落ち度はないとします。

国際的なガイドラインもそのようになっています。

日本でよくある被害者の落ち度論は女性の権利の侵害になるので、でてきません。

被災地で被害に遭われた方がいる現場で、女性の服装が派手だったから女性になんらかの落ち度があったからというような噂話は頻繁にでてきます。

しかし、悪いのは加害者なのです。

どんな状況であっても加害者が悪いという世論にならないかぎり、被害者は世間の目とあわせ2重の被害を受けます。

それゆえ被害者は黙っていたりします。

ですので、心あるみなさんはとにかく悪いのは加害者だというべき議論を広めていただければと願っています。

ちなみに災害時の性犯罪のデータは公開されています。

男子も襲われていますので、男性の格好が身を守るというエビデンスはでていません。

女性と男性のトイレを離すなどの対策が有効というデータはでてきます。

と、長文ですみません。ご指摘が見事だったので、思わず書いてしまいました!

 

 

安心、安全を脅かされても

取り戻すことができる

生き延びることができる

そんな世界への信頼感に根ざした活動をする人は

同じ思いでいて下さるのだと

とっても心強く感じました

 

と、ともに

まだまだ力不足も感じます

 

被害を防止するために

知識を持つことはとっても大切です

 

でも、防止策と言われることを守っていても

加害者の目線で見れば完璧に避けようがないのが

現実なのです

 

 

イヤなことをされそうなときには

NO!

 

やめてくれなければ

GO(立ち去る、逃げる)

 

起きてしまったら

TELL(力になってくれる人が現れるまで話す)

 

 

あらゆる暴力の被害者にならないために

そして起きた被害から立ち上がるための

原則ですが

この「TELL」が抜け落ちているのと

根拠に欠ける防止策が広まっているのが

なんとも危うく感じられるのです

 

 

性暴力は「性」を武器にした「暴力」であって

「愛」や「性欲」という自然なものとは違います

 

 

野球のための道具であるバットが武器になるように

「性」を武器にした「暴力」なのです

 

 

これをしっかり理解しておかなければ

話を受け止める側が不用意なことを言って

(例えば「そんな格好してたらそりゃ…」とか

 「なんでひとりで行ったの?」とか)

二次被害が生じないとも限りません

 

りすさんもご指摘のとおり

性暴力の被害に遭うのは

女性だけではありません

男性も被害を受けています

 

参考)2012年度に児童相談所が対応した性暴力の子どもは1,614人。
女子が1,419人、男子が182人(一部性別無回答)と、男子も性暴力に遭っていました。
年齢は、小学生576人、3歳~就学前164人、0~2歳44人と、小学生以下にも対応しています。http://shiawasenamida.org/m03_03

 

わたしも職業柄

男性から性被害の話を聞くことは

たびたびありますが

皆さん口をそろえておっしゃるのは

「恥ずかしくて誰にも言えなかった」

 

女に見られた

女々しく思われた

男性性を否定された…そう感じてしまうのです

 

でも、

ただ「イヤだと言わないだろう、抵抗しないだろう」と

相手が勝手に思い込んだだけなのです

 

 

打ちひしがれた人が

力を振り絞って相談したところで

再度打ちのめされるようなことがあっては

ならないのです

 

 

そして、

知らない人が加害者とは限らないのも

性暴力の特徴です

 

イヤと言えない状況をセットする

顔見知りであるが故に被害を届けないと見込んで犯行に及ぶ

ことが多いのです

強姦に至っては4割が顔見知りの犯行というデータもあるほどなのです

参考)http://ala2014.hatenadiary.jp/entry/2014/09/07/042158

 

女を捨てて!

というセンセーショナルなことばで

注意喚起を促す記事も散見されますが

男性の服装をすることで

性暴力を防げるというエビデンスは

りすさんご指摘のように、残念ながらありません

参考)東日本大震災のときのデータは

こちら↓ ↓ ↓

http://risetogetherjp.org/?p=4879

 

 

性暴力を防ぐためにできることを

知っておくことも大切ですが

起きた性暴力から立ち上がる方法

(まずはあきらめずにTELL)と

その手助けの方法

(安全確保や感染、妊娠の予防、心の回復)まで

セットで周知が進みますように!

 

 

 

ひろの拝