ムービーレビュー カンタービレ

ムービーレビュー カンタービレ

映画館で見た映画の感想です。ネタバレは原則行いませんが、時々核心がばれてしまう可能性は否定できません。

ご感想ご意見、お待ちしております。

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今年、見た映画を全てブログに起こす、と決めて6カ月が過ぎました。ここまで丁度40本、39回のレビューを行ってきました。そこで、中間報告として、ここまでのお勧めを振り返りたいと思います。映⭐️画太郎さん、企画パクってすいません。

ベストテンとせず、12作品を羅列させていただきます。順位をつけないのは、「はじまりのうた」のFBのレビューで「2015年ナンバーワン」なんて言ってしまったので、それをごまかすためです。はははh。

それでは、あいうえお順で。

「あん」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12042517837.html
樹木希林の覚悟と生き様が透けて見えるような緊張感が素晴らしいです。

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12002265703.html
ベネディクト・カンバーバッチの代表作になりそうな勢いがありました。実話の持つ説得力がむしろせつないです。

「おみおくりの作法」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12002148208.html
ハリウッド映画にはあまりないペーソスがエンディングを心温まる一本に仕上げているように思います。

「駆込み女と駆け出し男」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12033596820.html
北海道が誇る喜劇役者、大泉洋の長ゼリフはすごい!戸田恵梨香も実にキュートです。二人のキスシーンはかなり萌えます。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 1 青い瞳のキャスバル」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-11996354645.html
アニメファン垂涎の1作品。「ルウム戦役」のシーンを映画館で見れた人は自慢して良いです。

「セッション」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12016924477.html
プロのジャズマンからついた批判的レビューから「論争」に発展した作品です。難しいことを考えずスポ根ものとして楽しめば良いんじゃないかなって僕は思います。

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12012790820.html
「アカデミー賞作品賞受賞作品」の看板って敷居があがっちゃって却って損してるかもしれません。イライラしたドラムソロが印象的です。演じる役者の私生活と絡めたキャスティングってちょっと反則気味だとは思うんだけど説得力出ちゃうんだよな、これが。

「はじまりのうた」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-11988042209.html
キーラ・ナイトレイの笑顔にやられます。そして「音楽が日常にかける魔法」を追体験できること請け合いです。

「ピッチ・パーフェクト」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12035963978.html
アナ・ケンドリックの「cups」だけでもyoutubeでチェックしてみてください。続編の公開が待たれます。

「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12041775974.html
今年訪れる大作続編ラッシュの第一弾ですが、今年、これを超えるアクション映画が出現することはないのではないでしょうか。映画館で見て欲しいです。

「Mommy/マミー」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12025364881.html
重苦しい映画ですが、グッときます。新しい映像表現、繊細な音楽。グサヴィエ・ドランの底なしの才能に脱帽しましょう。

「女神は二度微笑む」

http://ameblo.jp/tamayuki113/entry-12023150462.html
インド映画の割には、ではなくて、インド映画だからこそのエキゾチックな味わいがミステリーを盛り上げています。ハリウッドがリメイクするらしいですが、このアジアンな感じが出せるかしら?

まあ、とにかく暇さえあれば映画館に足を運ぶ生活をしてみました。結論としては「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ってことになってしまうのですが、他人のレビューに影響されて見に行って「見逃さなくてよかった」と思ったことも結構ありました。

自分のレビューを見て「映画館」に足を運んで、「見に行ってよかった」と言ってもらえることを目標に、これからも、ネタバレせず、興味が引けるようなブログを続けていきたいなあ、と思います。

P.S
年間100本と思ってましたが、ちょっと今のペースでは厳しいっすね。



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皆さんには、兄弟がいますか?なんとなく疎遠になってませんか?

兄弟愛を描いた映画って色々あります。男同士の友情を描いたもの(「レインマン」「ブルース・ブラザーズ」「ツインズ」)姉妹もの(「アナと雪の女王」「姉のいた夏、いない夏。」)などシリアスからコメディまで幅広くありますが、4姉妹もので思い浮かべるのが巨匠市川崑監督の「細雪」(1983年)です。岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子の豪華4姉妹でした。今回の映画も、豪華女優陣が出演しております。

「海街diary」

原作は人気漫画家、吉田秋生です。これまでにも「吉祥天女」「櫻の園」「ラヴァーズ・キス」などが映画化されています。私は個人的には「BANANA FISH」「YASHA-夜叉-」がお勧めですが。

監督は現代の小津安二郎ともいわれる是枝裕和です。「そして父になる」「誰も知らない」など家族をテーマに据えた作品が多い印象ですが、淡々とした演出が、観るもの自身の家族とオーバーラップしてきます。

出演は、4姉妹の綾瀬はるか、長澤まさみ。夏帆、広瀬すずの他、樹木希林、大竹しのぶ、加瀬亮、風吹ジュン、堤真一、リリー・フランキーなどが豪華に脇を固めます。2011年公開の是枝作品「奇跡」に主演したまえだまえだの弟、前田旺志郎が出演しております。すごく良い顔をします。「大きくなったなあ」という親戚のおじさん的感想とともに将来が楽しみです。

実父と実母の両方に捨てられ、母方の祖母に育てられた3姉妹、香田幸、佳乃、千佳。現在は、祖母も亡くなり、3人で鎌倉の旧家で生活している。ある日、姉妹の元に、消息不明だった父が亡くなったという連絡が入る。葬儀出席のために出かけた山形で、3姉妹は、異母姉妹の中学生、すずと出会う。すずは、幸たちの父親と駆け落ちした実母と3人で仙台で暮らしていたが、その母が亡くなり、山形で再々婚した父の連れ子として、父の最期を看取っていた。今後、すずの居場所が不安定になることを予感した幸は、すずを鎌倉に引き取ることにした。こうして、異母姉妹の4人の共同生活が始まるのであった。

四姉妹のキャラクター分けが秀逸です。母性を前面に出した綾瀬はるか。セクシー担当長澤まさみ、プリティ担当夏帆、そしてピュア担当広瀬すず。ももクロかっつうの。私は個人的には長澤まさみの脚線美に一票ですが、是枝監督もかなり意識してたんじゃないですかね。なんせオープニングから強調されてましたからね。

この映画、結構「人の死」が出てきます。そもそも葬式スタートだっていうだけでなくて幸のライフワークとなる仕事が緩和ケア病棟の看護師だったり、脇を固める方の葬式があったり7回忌があったり、すずのお母さんも亡くなってたり。一方で、食事のシーンもまたたくさんありました。「生きる」ことと「食べる」ことの近さからいうと、「生と死」というコントラストが出ているのかもしれません。長澤まさみと綾瀬はるかの二人のシーンでも、「看護師として人の死をどう思うか」なんて会話がされています。

私事ですが、最近「家族の絆」を強く意識する経験が続いています。「家族という種」ほど収穫が遅いものはないなあ、と、この映画を見ながら改めて思います。それこそ、20年、30年経ってからようやく芽が出て、花が咲くこともあるのかもしれません。この映画のように、当事者が亡くなってからわかることもあるのでしょう。結論を急がない、早急に結果を求めない、ことが大事なのかもしれません。

親、兄弟に複雑な思いをお持ちの方に、お勧めできる一本です。


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みなさん、ハンセン病ってご存知ですか?

この病気は、らい菌という細菌が、皮膚および神経に寄生して起こる感染症です。治療薬は1943年頃より開発され、現在では、日本ではほとんど新規患者もいません。また、感染率もあまり高くはなく、治療さえできれば、そんなに危険な病気ではありません。しかし、その見た目がはっきりとしているためか、1996年まで日本では、隔離政策が行われており、その政策が終了した現在でも不当な差別が続いています。映画「ベン・ハー」で主人公の母と妹がかかる病気がこれです。また「砂の器」で主人公の父親もこの病気のために虐げられた人生を送るに至りました。

現実の世界でも、2003年に元ハンセン病の患者が熊本のホテルの宿泊を断られるという事件が報道されています。

「あん」

原作は「叫ぶ詩人の会」の代表のドリアン助川です。この映画の監督の別作品「朱花の月」にも出演しています。

監督、脚本は河瀬直美です。2007年「殯の森」(もがりのもりと読みます)でカンヌ国際映画祭グランプリに輝くほか、この「あん」が2015年カンヌ映画祭「ある視点」部門のオープニング作品になっています。

主演は樹木希林。知らない人はいない女優さんですが、演技者としてはバイプレーヤーが多く映画作品でいうと「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」なんかで説得力ある演技を見せたでしょうか。この作品では、ちょっとキュートで職人気質の餡作り名人として映画を牽引しています。

共演は永瀬正敏。僕的にはやんちゃなイメージしかなかったんですが、もう48歳なんですね。無愛想だけど筋を通す気概はあるって役どころですが、雰囲気が大森南朋にかぶって感じてしまいました。

そして、樹木希林の孫、本木雅弘の娘、内田伽羅がぎこちないながら、瑞々しい笑顔で樹木希林とコントラストを醸し出しています。

その他市原悦子、水野美紀、浅田美代子などが出ています。

桜が満開ではあるが、ごく普通の道路沿いに小さなどら焼き屋がある。店長の千太郎は無愛想で、特に仕事に情熱を傾けているわけでもなさそうだ。ある日、アルバイトしたいという高齢の女性がこの店を訪れる。年齢を理由に一旦は断るが、再度自作の餡を持参する。その味に感動した千太郎は、その老婆徳江を雇い入れ、餡の作り方を教えてもらうのだが、、、、。

僕自身は涙を流したりはしませんでしたが、映画館内のあちこちから鼻を磨する音が聞こえました。テーマは重いし、エピソードもかなり辛いものが多いのですが、決して悲しいだけの映画ではありません。見終わった後に「俺も、がんばろー!」と言いたくなる力強さがあるように思います。

そして、どうしても現実の樹木希林と重ね合わせて見てしまいます。まるで、ドキュメンタリーを見ているような迫力を、彼女の荒い息から感じ取ることができます。あの苦しそうな呼吸は、演技ではないのかもしれません。

原作ほどハンセン病に対する掘り下げがないので、その差別の酷さが際立ってはいませんが、これはこれとしてありだと思います。

「何かを成し遂げなくても生きていく意味はある」とか「命は受け継がれていくもの」とか希望に満ちたメッセージが、何気ない四季の音とともに私たちの体に染み渡っていきます。

耳を研ぎ澄ませて観に行って欲しい映画です。


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