4月17日、真田祭りに行ってきました。


 長野県上田は上田城を中心とした城下町。浅間山の西、千曲川の流れに育まれた自然豊かなところです。

 戦国時代の雄、真田昌幸によって縄張りされた上田城は、徳川の軍勢を二度も撃退したことで有名。もっとも、江戸時代には真田家はこの城を退城させられていて、二度と戻ることはありませんでしたが、現在でも彼らは上田の誇りとして、町の人たちからは愛され続けています。

 真田祭りはそんな真田の武勇を表現したお祭りです。


 お祭りの前日は全国的に異常な天気になってしまいました。

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 まさかこの時期にこれほどの雪が降るとは思いませんでした。

 写真は16日朝の横川SAの風景です。満開と言っていい桜に白い雪が舞う光景は幻想的と言っていいほどキレイでした。手先が痛いほど寒かったけれど。

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 お祭り当日、朝のお城の様子です。

 こちらもお城と雪と桜のコントラストは大変絵になります。この景観だけでも悪天候の中、上田まで来た甲斐があったというものです。

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 この後、天気は一気に回復し始め、昼前には青空になりました。熱いくらいになって、それで雪が一気に解け出して、地面はぐちゃぐちゃ、露地はどろどろ。いいことがあれば悪いこともあります。そのせいで、お祭りのイベント会場の変更も余儀なくなってしまったとか。


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 さて、街中も徐々に賑わってきます。観光会館の中では準備に忙しそう。慌しく闊歩する人たちの奥に、まるで祭られているように甲冑が飾られていました。赤いのが真田幸村、黒い方がお爺さんの幸隆さんの、だったかな?

 右にもう一台あったのですが、準備作業のじゃまになりそうだったので撮れませんでした。

 最近はネット内でも幸村の名前を使わなくなってきています。でも、通りがいいので幸村で。カッコのいい響きだし。関が原合戦のころはもう30才を越えていたはずですが、ゲームなどでは永遠の青年像ですね。


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 真田幸村と言えば真田十勇士。通りには彼らの幟がはためいています。作り話ですが、江戸時代のころから語り継がれ、最近のお話は異常にリアルになってきてまして、知らない人は史実だと思ってしまうのでは。

 イベントの出店でこんなお酒が売っていました。(写真は少し大きくなります) んん・・・、歴女仕様といったところですか。個人的には全部がぜんぶ美人や二枚目というのはどうかと。男はもう少し線が太い方がいいな。


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 と、思うとこんなのもいました。かり丸くんは見るからにバランスが悪そう。ですが、カメラを向けたらちゃんとポーズをとってくれたいい子です。


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 お城の広場では鉄砲隊の演舞がありました。他のスケジュールが雪のせいで町の方に変更になり、観客がまばらだったのがもったいなかったですね。でも、おかげでゆっくり見物出来ました。


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 その町の中央交差点では、いよいよメインの出し物が始まります。

 パレードではなく、第二次真田城攻防戦をモチーフにした寸劇なんです。


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 上田城とその周辺の地勢を生かした篭城戦で、真田軍は多勢の徳川軍を翻弄します。千曲川は思いの外広くゆったりと流れていました。有名な水攻めはあまり想像出来ませんでした。


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 虚無僧もやってきました。でも活躍はなし。


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 真田十勇士と徳川秀忠の決戦、チャンバラです。でも二対一というのは真田卑怯だぞ。


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 ほら、秀忠負けてしまいました。でもこの後カッコ良く退散していきます。

 真田の町は守られました。めでたしめでたし、というお話しでした。


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 午後四時過ぎ、お祭りはサアっと終了し、駅前は静かな日常に戻っていました。
 幸村さんも平和になった上田を、草葉の陰からほほえんで見ていることでしょう。


 真田祭り報告でした。      kaolun