昨日、ちよっと粋な選曲をしたクラシック・コンサートがあったので行ってきました。
 [アウローラ・ウインド・オーケストラ]という千葉県船橋市の市民吹奏楽団の定期コンサートなのですが、12回目の今回のお題が「宙(そら)」。


 で、プログラム内容が、


 第1部
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
 ワルツ「美しき青きドナウ」
 組曲「宇宙戦艦ヤマト」
  1.序曲 2.宇宙戦艦ヤマト 3.出撃 4.大いなる愛
 碧き宇宙ー生命の雫

 第2部
 組曲「惑星」より
  1.火星 2.金星 3.水星 4.木星 5.土星 6.天王星


 第1部の始めの二曲は、映画[2001年宇宙の旅]で使用された曲。冒頭の月の影から地球と太陽が現れるシーンのあれと、スペースシャトルや月行宇宙船が宇宙を優雅に飛行するシーンの音楽です。
 第2部の「惑星」は、最近四番目の木星がポップスミュージックにアレンジされて一躍有名になってましたね。

 碧き宇宙は八木澤教司さんという方のオリジナル。宇宙誕生から生命が現れるまでを表現した力作。
 どの曲も宇宙を想像させる壮大な曲ばかりです。これを吹奏楽器を中心としたオーケストラで生演奏。技術的にはともかく、その迫力は耳から頭にバーンと響き渡ってきました。贅沢です。


 でも、何より楽しかったのは宇宙戦艦ヤマトの組曲が生オーケストラで聴けたこと。ヤマトの組曲というのは知る人ぞ知る、日本アニメ界の秘宝と呼ばれる作品。宮川泰氏の傑作です。オープニングの宇宙をバッグに奏でられるあの曲・・・。

 四番目の大いなる愛は、映画[さらば宇宙戦艦ヤマト]のラストシーンの曲です。すでに息絶えた森雪を抱き、敵の大戦艦に特攻する古代進の清涼なる描写。当時、このシーンで多くの若者が涙を堪え切れなくなっていました。まさにアニメ文化の幕開けのような曲といえるでしょう。正直、感無量です。


 このようなプログラムをなさってくれたAWOのスタッフさん、ありがとうございます。出来れば再開を望みます。    kaolun