独立映画隊

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邦画の感想 ネタバレあります

一心太助は他にも色々な方がやっているらしいのですが、私は中村錦之助のしか見たことがありません。

いや、これがまた、物凄い上手いのですが、まあ中村錦之助が上手いのは当たり前としても本当に素晴らしいのです。

徳川家光と、市井の魚屋一心太助の一人二役で、喋り方から所作迄、役者だから当たり前といっちゃあたりまえなんでしょうが、上手い!実に上手い!!

特に家光が太助に、太助が家光に入れ替わるときの芸の細かさたるや、見ていてゾクゾクするのでほんとに皆さん、是非見てください。

 

太助の「親分」こと大久保彦左衛門を演じるは月形龍之介。強面だが、何かあると「エライ!」と太助を素直に褒めたり偉ぶったとこもなく、かといって調子に乗った太助を戒めることも忘れず、やさしく厳しくカッコいい「親分」を演じます。残念なのは「家光と彦左と一心太助」の彦左衛門のみが、月形龍之介ではなく進藤英太郎であること。(ちなみに「サラリーマン一心太助」でも彦左役)

配役変更は他にもあり、最初は鼻についた中原ひとみのお仲でしたが、途中から降板してしまい、寂しくなりました。

 

実は私は一心太助が好き過ぎて、京都まで聖地巡礼してきてしまいました。大久保彦左衛門邸ロケ地では「親ぶ~ん!一大事だーっ!」と叫びたいところでしたが、結構観光客がいたため、小声で言いながら階段を上りました。