子供の頃の話 | 龍の判子屋 瑶

龍の判子屋 瑶

あなたに寄り添う
龍の消しゴム判子を彫ります。

私実家は田舎。
町内ほとんどが兼業農家でした。
だいたいはお祖父さん世代がメインでやっていて
お父さんお母さん世代が補助で入っていた記憶があります。
子供ももちろんお手伝い。
砂を濾したり、苗箱に土詰めたり、種まきの手伝いしたり、苗箱洗ったり。
みんなやってる。
当たり前だと思ってました。

小学校高学年の時に知ったんですけど
ウチだけだったんです。
そして、クリスマスにサンタがウチにだけ来てない事も知りました。

誕生日も繁忙期だったためスルーされてました。
なんかおねだりしても
忙しい!の一喝。

お友達とトラブルがあっても
話も聞かず、お前が我慢して向こうが
機嫌よくしてるなら、そうしてあげなさい。
そう言われる始末。
祖母の話は、我慢してればいつか報われる。
そればかり。

散々頑張っても、誕生日も、クリスマスも
スルーなのにショボーン
やりたい事もやらせてもらえないのにショボーン
これ以上何を我慢したら、私は報われるの?
全然誰にも大切にされてる感じがしなくて、
私なんて死んでも良いんじゃ無い?
そう思う事も度々ありました。

自分の居場所はここじゃ無いんじゃないか?
青いドレスを着た女神様が、いつか此処から
連れ出してくれる。
{7C0F9254-62E5-47C4-9A69-1FD165419F78}
そんな妄想だけで面白くも無い毎日を
頑張っていた気がします。
今は結婚して、農業から離れて
やりたい事もやっている幸せな毎日です。
きっと女神様が、旦那さんと巡り会わせて
連れ出してくれたんだと思いますおねがい

実家には実家のしがらみがあって
やむ得なかったのも分かっていますが
大人になった今でも
実家に対しては複雑な思いがあります。