アメリカ独立戦争 | 右岸だより

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 歳を取り、ヒマになりなり、昔やりたかったことを手掛けようと思っていますが、思うようにできません。そんな中で出来ることを探したり、出来るように工夫したりしてもがいている毎日を綴ってみたいと思っています。

アメリカ独立戦争 ハワード・ベッカム 彩流社

 アメリカ史に興味を持ったことがある。フロンティア精神の何たるかを調べようとしたのがきっかけだった。そんな昔を思い出し、本書を読んだ。正統な歴史書でかなり詳しく戦闘の事実が述べられている。正直言って退屈で、これが独立戦争とどう関係があるか分からなくなることも多かった。

 独立戦争はアメリカ全土を舞台にして、8年間も戦われたのだそうだ。今の戦争と違い領土の分捕り合戦ではないので戦線と言うものがなかった。のどかなもので、食糧、軍服、銃弾が無くなったり、兵の給料が無くなると休戦したらしい。英軍も艦が到着すると戦を仕掛け、負けると本国に引き揚げてしまった。だから戦況が良く分からない。

 そんな戦争にアメリカが勝てたのは建国(独立)への強い思いを持った人々が多くいたからだと結論付けている。

 国際的な枠組みもあったことを知った。ドイツは大量の傭兵を送り込んだ。フランスとスペインはアメリカに協力した。意外だったのはインディアンはイギリスに協力したという。

 長い戦争が終わったが、アメリカは同じような長い戦争をベトナムで戦った。ここでは立場が逆になり、圧倒的に有利な軍備を保有しながら勝つことは出来なかった。戦争の複雑さが少しわかった。