右岸だより

右岸だより

 歳を取り、ヒマになりなり、昔やりたかったことを手掛けようと思っていますが、思うようにできません。そんな中で出来ることを探したり、出来るように工夫したりしてもがいている毎日を綴ってみたいと思っています。

貧者の息子 ムルド・フェラウン 水声社

 アルジェリア初の小説だそうだ。全く知らない国の話なのでかえって興味深く読めた。舞台となるカビリーという地域はフランス領だがイスラム文化が残っている貧しい村だ。

 ここで主人公は生まれる。優秀だったので村の生活に埋設せず、教師になって戻ってくる。血族のしがらみに一生悩まされる。イスラムには人々の運命はどうしようもなく、そのまま受け入れるしかないという観念があるそうだ。抜け出したはずだったが気が付いたらこの感覚が最も納得できるものになったということだろうか。

 村では女性の現金収入の方策として織物、焼き物がある。おばさんの焼き物の作りは挿入話として興味がある。