雑穀のきた道 坂本寧男 NHKブックス
いわゆる雑穀は野草に近く、種類が多い。著者はこれを訪ね歩く。研究とはいえ大変なことだ。種類だけでない。栽培法、利用法も多様だ。面白いことにどの種類のもウルチ系とモチ系がある。これによって利用法が違う。発酵させて酒にすることもほとんどの地域で行われている。特に興味を持ったのは原産地探しだ。野生種から栽培種に変わった地域ということなので難しい。一応それらしき結論が書かれている。その中でヒエは日本原産らしい。
雑穀は生産性が低いので壊滅寸前だ。どこでも育ち、栽培しやすいので、異常気象が続くと再登板のチャンスがあるかもしてない。