おけらの唄の さびしさに
窓にもたれて すすり泣く

まぼろし草も コスモスも
花は昔の ままで咲く

おけらの唄の さびしさに
畳の上に 伏して泣く

 

野口雨情のおけらの唄。この中の一節をコスモスの花に添えましたが

今日はおけらに視点を向けてみました。

と、言いますのは昨夜、ブログ友達のオイラちゃんが面白いコメントをくださいました。

 

かつてオケラは「宇家良」うけらと呼ばれ万葉植物のひとつであると。

オケラが植物だったなんて思いもよらないことでした。

 

てのひらを太陽にの「おけらだってみみずだって」の虫の螻蛄と

お財布が空っぽのオケラ オイラちゃんもそうおっしゃってましたけど

私もその2択しかないのだと思っていたのです。

 

わが背子(せこ)をあどかも言はむ武蔵野(むざしの)のうけらが花の時なきものを

 

あなたへの思いをどうお伝えしたらよいのでしょう。

武蔵野に咲くうけらの花が時を選ばず咲くようにとめどなく溢れます。

 

安斉可潟(あせかがた)潮干(しおひ)のゆたに思へらばうけらが花の色に出(で)めやも

 

安斉可潟がゆっくり引くような呑気に思っているのなら、うけらの花のように目立ったりはしないですよ

 

恋しけば袖も振らむを武蔵野(むざしの)のうけらが花の色に出(づ)なゆめ

 

恋しい時、あなたに袖を振ってそれを伝えますけれど

決してそれを誰かに悟られるようなそぶりはなさらないでくださいね。

 

万葉集から三首並べてみましたけれど

どのうたも「うけらの花」は目立ちたがり屋さん?

さて、どんなお花なのだろう、さぞや美しい花なのだろうなと探してみました。

 

キク科の多年草「おけら、もしくは をけら」漢字での表記は「朮」

 

ここでひとつ思い出したことがあります。

虫のオケラの他にももうひとつおけらがありました。

「をけら詣で」京都の年越しの行事!

 

お社でこの花の根を入れて篝火を焚きその火種を縄に頂いて

くるくる回しながら消えないように持ち帰り家の燈明にして新年の無病息災を願う。

 

「うけら」は厄除けの花でもあったのですね。

 


画像引用です

 

 

小さな白い薊のような地味な花ではありますが、

春は若芽を揚げ物にして食せば美味。

梅雨になれば、乾燥したその根を部屋に焚き染め

湿気や黴を防ぐために用いられたのだそうです。「おけら焼く」と呼んで。

さらに生薬として用いられた根には整腸、利尿の効果があります。

 

その昔、武蔵野の大地に咲き誇っていて
江戸時代にも歌に詠まれていたのだけれども
武蔵野の大地が変わるにしたがって
咲き誇る花の風景は幻になってしまったそうで
関東出身の雨情ももしかしたら、そんな光景を
思い描いていたのかも(オイラちゃんコメント抜粋)

 

楽しい妄想は広がりますね!

 

おけらの唄の さびしさに
窓にもたれて すすり泣く

まぼろし草も コスモスも
花は昔の ままで咲く

おけらの唄の さびしさに
畳の上に 伏して泣く

 

次は虫の螻蛄についても考えてみようと思います。

おけらの唄=鳴き声?

おけらの鳴き声ってご存知でしょうか?

 

続きはいずれ・・・