2年連続で覇権を逃したヤクルトが、来季の打撃部門のコーチとして吉岡雄二氏(53)=現日本海リーグ・富山監督=の招へいを検討していることが5日、分かった。若手野手を成長させるため、豊富な指導経験と手腕に白羽の矢が立った。

吉岡氏は東京・帝京高から1990年にドラフト3位で投手として巨人に入団し、93年から野手に転向。97年に近鉄に移籍し「いてまえ打線」の一角として2001年のリーグ制覇に貢献した。10年限りで現役を引退後は独立リーグや日本ハムで長年指導に携わっており、21年から現職だった。

来季の続投が決まっている高津監督は1軍経験の少ない若手が出場したこの日のシーズン最終戦後、「力の差はあって当然だと思うけど、ガツガツしたものとか、一球に対する執念にも差があると思った」と戦力の底上げの重要性を口にした。今季は主力選手に故障者が続出。来年33歳を迎える山田、将来的なメジャー挑戦を目指す村上の後継者を育てることも急務で、吉岡氏にも若手の育成に期待がかかる。


〜10/6付サンケイスポーツより抜粋〜