強力なソフトバンク打線の前に、オリックス・曽谷龍平投手(25)が立ちはだかった。7回2安打無失点で今季5勝目。二塁を踏ませない圧巻の内容で、約2カ月ぶりの白星を手にした。

 「昨日、結構(投手陣が)打たれてしまった。そこで逃げることなく、(捕手の若月)健矢さんにも『打者に勝負していこう』と話をしてもらった。しっかり投げることができた」

 前日22日は先発の高島が五回途中10安打6失点。近藤、栗原、柳田に3被弾し、投手陣全体でも7四球を与えた。岸田監督は「勝負に行けていないところもある」と苦言を呈していた。

 チームとしての反省を生かし、曽谷は力強い直球と落差のあるフォークなどで真っ向勝負。8奪三振と強力打線を牛耳った。今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表にも名を連ねた左腕が本領を発揮し、ソフトバンクへ6月23日のオリックス戦(みずほペイペイ)以来、実に2カ月ぶりの零封負け。岸田監督も「素晴らしい投球。自信を持って、上から目線でいけているところもあった」と絶賛だ。

 曽谷は6月10日のヤクルト戦(京セラ)以来、74日ぶりの勝利。交流戦後、リーグ戦再開に向けた調整期間に上半身のコンディション不良を訴え、離脱した。その間、チームの先発陣は苦しいやり繰りになった。

 チームは3位浮上へ負けられない試合が続く。残り29試合となり、背中は遠いが、「最後まで諦めずに頑張りたい」


~8/23付サンケイスポーツより抜粋~