ソフトバンクを4年ぶりのリーグ優勝に導いた小久保裕紀監督(52)が5連勝でレギュラーシーズンを終え、就任1年目としては歴代最多勝利のシーズン91勝に到達。2002年の伊原監督(140試合制、西武)と15年の工藤監督(ソフトバンク)を抜いた。

「優勝後は全部が勝つための采配ではなかったが、結果で恩返しができた」

先発投手は2年目の大津。「何とかいい形で締めくくれるように」と三回までわずか29球で一人の走者も許さない。6回1安打無失点と好投し、6月29日以来の白星となる7勝目を挙げた。

昨季まで2軍を率いて昇格した小久保監督は、若手を積極的に起用しながら勝利を積み重ねた。今季から先発転向した大津に対しては6月の試合で「彼の今後の野球人生を考え、あいつのためにくれてやれ、という感じ」と自己最長となる8回を投げさせた。意気に感じた右投手は前半戦だけで6勝と成長を遂げた。

5月末に大黒柱の柳田、終盤戦には主軸の近藤がともに故障離脱しながらも若手が台頭し、独走での頂点。次はクライマックスシリーズのファイナルステージで4年ぶりの日本一に挑む戦いが始まる。


〜10/5付サンケイスポーツより抜粋〜