新人王を、ほぼ手中に収めた。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(23)=国学院大=が、8回3安打無失点でチームトップの10勝目。球団では2007年の岸(現楽天)以来、17年ぶりとなる新人2桁勝利と規定投球回到達を達成した。

「いろんな人に支えられた中の10勝なので、本当にうれしい」

今季最後の登板を最高の形で締めくくった。緩急を生かして要所を締める投球で、五回2死以降は一人の走者も出さずに8回を投げ切った。チームで一番乗りに10勝を達成し、規定投球回に到達。防御率2.17でリーグ2位に浮上。「出来すぎですね。規定(投球回到達)も一つの目標だった」とうなずいた。

ベテランのリードにも支えられた。オフに楽天から加入し、シーズンを通じて女房役を務めた37歳の炭谷に「組んでいく中で自分の投球スタイルをつかできた。一番頼りがいのある先輩です」と感謝した。

昨年のドラフト会議で3球団競合の末、武内を獲得した渡辺ゼネラルマネジャー兼監督代行は「満点でしょうね。1年間ローテを守って、2桁勝てて本当によかった」と新人左腕をたたえた。


〜10/1付サンケイスポーツより抜粋〜