日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が21日、東京都内で行われ、NPB側は12球団合同トライアウト(入団テスト)を今秋限りで廃止する方向として、継続する場合は選手会が主催することを提案した。同トライアウトは戦力外となった選手らを対象に、NPB主催で2001年から実施していた。

近年は各球団の編成担当者が他チームの選手をシーズン中から全試合でチェックしているため、選手関係委員会委員長の広島・鈴木清明球団本部長は「現実的に、トライアウトの一球、一打を見て(獲得を)決めることはない」と説明。NPB側では”イベント“としての存在価値は認めながらも、「形骸化の一途で、一定の役割は終わった」としている。

一方、選手会・森忠仁事務局長は「最後のアピールの場として、また全員が全員、引退試合をできるわけではないので、そういう(心に区切りをつける)と言及。廃止が正式決定した場合、2025年以降は、独立リーグ、社会人野球にセカンドキャリアを求める選手向けに開催を継続するプランも描いている。


〜8/22付サンケイスポーツより抜粋〜」