左大胸筋痛からの復帰登板だったオリックス・宮城大弥投手(22)が5月8日の楽天戦以来の先発で、首位ソフトバンクを相手に5回2安打6奪三振、無失点と堂々たる投球。約2カ月ぶりの白星となる3勝目を手にし「楽しかった」と余韻に浸った。

一回は先頭の佐藤直を150㌔台の直球で3球三振。安達の失策で走者が出た二回はミスした味方を励ますように強気に内角を攻め、得点を許さなかった。四回、山川に長打を許したが、2死一、二塁のピンチで甲斐を三振に打ち取ると派手に拳を握る。味方を鼓舞する姿が目を引いた。

故障での長い離脱はプロ5年目で初めて。楽しみだった地元沖縄での試合も投げられず、気持ちが沈んだ。「一日も早く戻りたかった」マウンドに少しでも長くいるため、直訴して予定より多い85球を投じた。中嶋監督も「本当はやっちゃいけない」と言いながら「投げたくてしょうがない」というエースの思いに押され五回まで任せた。

米大リーグ挑戦で山本(ドジャース)が抜け、投手陣を引っ張る立場。「投げる試合は全て勝ちたい」と巻き返しを期すチームを支える。


〜6/28付サンケイスポーツより抜粋〜


「本当はやっちゃいけない」

それでも宮城をエースと認めているからこそ、中嶋監督も送り出したんでしょう。信頼関係がないと行かせなかったでしょうから。