期する思いがあった。ソフトバンクの大津亮介投手(25)は自己最長の8回を投げて1失点。12日のヤクルト戦で自己ワーストの7失点を喫した後の登板で、ともにプロ最多の115球、9三振を奪って、5勝目を挙げ「闘争心むき出しで、意地でも勝つまで投げようと思った」と気概を示した。

試合前のブルペン投球では投手コーチが心配になるほど力が入っていたという。0−1の四回無死一、二塁にはバントの打球を素早く処理し、併殺打で脱する。同点で続投した八回は3者連続で空振り三振に仕留め、直後の勝ち越しを呼び込んだ。

前回はプロ初出場の新人捕手・鈴木に勝負どころで痛打され、首脳陣からは「戦う姿が感じられない」と厳しく指摘された。今回も振るわなければ、2軍降格の可能性も伝えられていた。順調だった今季からの先発転向で訪れた試練にも「来る時が来た。また開幕の気持ちでスタートしよう」。直球で内角を攻めた強気な姿勢が今季最多の貯金24につながった。


〜6/23付サンケイスポーツより抜粋〜