西武ホールディングス(HD)の第19回定時株主総会が21日、埼玉・所沢市内で開催され、最下位に低迷する西武について、株主からは“解体的”出直しを求める声が相次いだ。

監督交代もカンフル剤とはならず、交流戦を終えて19勝44敗とシーズン100敗ペースで黒星を重ねる現状に、株主は「ぬるい」と一刀両断。球団OBにこだわらず勝てる監督の選任などを強く訴えた。

そして、成績不振について謝罪を繰り返した奥村剛球団社長(56)に代わり、最後にマイクの前に立ったのが後藤高志オーナー(75=西武HD代表取締役会長)だった。

同オーナーは2007年にアマチュア選手への裏金問題が明らかになり、球団が最大の危機に直面したことで、球団の規範を記したライオンズ憲章の制定、翌年に地域密着の概念からチーム名に埼玉を冠したことなどを前例として挙げ、「2007年はライオンズの改革委員会を組成した。もう一度、大々的な改革をやって、かつての常勝軍団を取り戻す。その改革を私が先頭に立って進めて参りたい」と宣言。今後は外部の有識者などを中心に第三者委員会を立ち上げる可能性にも踏み込んだ。

ただ、一度崩壊したチームの再建には時間を要する。所沢移転後は10周年の1988年から始まり、98年、08年、18年と節目にリーグ優勝を飾ってきたことで、奥村社長は「50周年の2028年に向けて、勝てるチーム作りをしていく」と現実的な目標を掲げた。


〜6/22付サンケイスポーツより抜粋〜


そんな阪神の株主みたいにネチネチ言わんでも凝視