交流戦初優勝の目前で痛恨の2連敗。楽天・今江敏晃監督(40)は3−4での惜敗に悔しさをにじませた。

「何とか粘りは見せたが、最後は追いつけなかった」

4点を追う七回無死一、三塁。太田の2点三塁打、小深田の左犠飛で1点差に詰め寄っただけに、好機を逸した序盤の攻撃が手痛い格好となった。

周囲は初優勝を期待し、本拠地には満員御礼2万6153人の観客が詰めかけた。先発はドラフト1位・古謝(桐蔭横浜大)。6回9安打4失点で2敗目を喫し「指にかからなかった球は痛打された。次は同じような失敗がないようにしたい」と反省したが、指揮官は「しっかり役割を果たした」とねぎらった。

ソフトバンクと争う交流戦優勝の行方はともに最終戦の16日に決まる。球団創設20周年での初優勝に向けて野手キャプテンの浅村は「頑張ります」と力を込め、太田は「意識はしていない。公式戦の一試合」と平常心を強調した。

一方、今江監督は「うちのチームは意識するとプレッシャーになって力を出せない。現実そうなっている」とし、報道陣に「皆さんもあおらないようにしてください」と異例のお願いをした。チーム一丸で大一番に挑む。


〜6/16付サンケイスポーツより抜粋〜