ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が37試合目で村上(ヤクルト)と並んで両リーグ最速となる10号ソロ。3−0の三回1死で変化球を「うまくバットに引っかかってくれた」と左越えへ放り込んだ。

昨季は同僚となった近藤らが26発で本塁打王に輝いた。不祥事を起こした山川は出場17試合でノーアーチ。「僕にできる一番のことは本塁打を打つこと」と、開幕前に前半戦だけでその26本を目指す高いノルマを課して臨んでいる。

全試合で4番に座り、打点を挙げた試合は16勝1分けで無敗と勝利に直結する活躍ぶりだ。現役時代に長く4番を務めた小久保監督は「僕らのころは4番が打ったら負けられない、とよく言っていた」とうなずく。

七回には難なく左前打とし、追加点につなげた。「4番で打てなかったら他の打順で打てないよりも悔しい」という強いこだわりを存分に体現している。


①ソフトバンク・山川がヤクルト・村上と並んで両リーグ10号一番乗り。西武在籍時の2018、19年に次いで5年ぶり3度目。2球団で達成したのはT・ローズが02年の近鉄、09年のオリックスで記録して以来15年ぶり2人目で、日本選手初。

②ソフトバンク(前身を含む)で両リーグ10号一番乗りは1961年の野村克也、2010年のオーティズに次いで14年ぶり3人目。日本選手では63年ぶり2人目。


〜5/18付サンケイスポーツより抜粋〜