九回2死、島内を中飛に打ち取ると左手の親指をグッと立てた。ロッテ・小島和哉投手(27)が5安打1失点で完投勝利を挙げた。無四球完投は3年ぶり。3勝目を飾り、チームを3位へ浮上させた。

「(捕手の)都志也(佐藤)が引っ張ってくれた。最後までいけたのは良かった」

試合前のブルペンでは直球の感覚が悪いと察知し、序盤は変化球主体。球数を重ねて良化の兆しをつかむと、直球中心に切り替えた。先発陣には佐々木、種市と侍ジャパン経験者がそろうが、2年連続で開幕投手を務めるなど、実績十分で投球回(42回2/3)は12球団トップに君臨する。

開幕から6試合連続3失点以内で、無四球が3試合続くなど付け入る隙がない。四球減が今季のテーマ。過去3年間の平均四球率(9イニング当たりの四球数)は3.03と決して高くはないが、今季は1.26とさらに高水準となった。「改善できているので、このまま続けていけたら」と成長に手応えを感じている。

「こどもの日」に、今季2度の完投でエースの矜持を示した。ヒーローインタビューでは「野球を始めたり続けてほしいですけど、僕も小さい頃に水泳と野球をやっていた。いろんなスポーツに取り組んでもらえたらうれしい」と子供たちに呼びかけた。


〜5/6付サンケイスポーツより抜粋〜