トレードマークのターバンを巻き、口にくわえていた凶器のサーベルを観客にすら容赦なく振り下ろすー。まさに「インドの狂虎」の異名を持つ悪役レスラーとして、1970年代のプロレス界を震撼させたシンさん。旭日双光章の知らせに「日本の全てのプロレスファンに与えられた栄誉だ」と喜んだ。

80歳になっても眼光の鋭さは変わらない。日本プロレス界で故アントニオ猪木さんの最大のライバルと言われる。新宿で買い物中の猪木さんと乱闘を起こした“襲撃事件”はあまりに有名だが、「猪木が一番強かった」と振り返る。試合後は数週間も打撃の痛みが残ったという。さまざまな因縁があったが「過去のことだ」と意に介さない。

「日本の良い思い出ばかり」と目を細める。現金や貴金属が入ったかばんをホテルに置き忘れ、何も盗まれずに戻ってきたことがあった。「一生忘れない。誠実な人たちだ」と語った。

一世を風靡したヒールも、リング外では実業家の顔を持ち、在住するカナダで慈善団体を運営。2011年の東日本大震災に心を痛め、福島県で自宅を失った児童らに義援金を送った。「日本は第二の故郷。日本人は家族のような存在たからね」。

外国人レスラーとしては、17年に覆面レスラー「ザ・デストロイヤー」として活躍したリチャード・ベイヤーさん、21年に「千の顔を持つ男」ミル・マスカラスさんが叙勲を受章している。


〜4/29付サンケイスポーツより抜粋〜


受章、おめでとうございます😊


あの基地外な行動は、仕事(本業)の憂さばらしみたいなもんでしょう。

プロレスだって契約社会。勝手に他団体のリングには上がれないし、新宿の襲撃事件もあくまで話題作りのため。だから警察に逮捕されていないでしょ?猪木さんはお咎めを受けたかもしれませんが。

裏の顔は、やり手の実業家。カナダでは名士だったはず。

悪役レスラーはリングを下りると実に“ジェントルマン”。アブドーラ・ザ・ブッチャー氏だってダンディズムの塊ですからね。

そのブッチャー氏やスタン・ハンセン氏も何らかの受章をしてもらいたいですね。