一振りで試合を決めた。ロッテの新外国人、ネフタリ・ソト内野手(35)=前DeNA=が延長十回に決勝の中前適時打を放ち、チームを3連勝に導いた。

「とても重要な場面。自分で決めようと思った。来た球を逆らわずに打ててよかった」 1点リードの九回に横山が中村にソロを浴びて今季2度目の延長に突入。十回1死二、三塁から新助っ人がアブレイユの156㌔のツーシームをはじき返した。

昨季までDeNAで6年間プレー。今季はファンの間で『魔曲』と称される「バーモ(頑張れ) ネフタリ バーモ ネフタリ」と独特な応援歌に後押しされて大車輪の活躍を見せる。10試合連続安打で打率.326、1本塁打、5打点。2018、19年と2年連続セ・リーグの本塁打王に輝いた長打力を武器に早くも順応している。

“お助けマン”だ。5日のオリックス戦で完封勝利した小島に「ネフタリ(ソト)先生のおかげです」と感謝された。練習中に声を掛けられ、右打者からの被本塁打が多い左腕に打者目線で助言を送った。4番を務める山口にも試合前練習などで打撃の助言を求められ、応じる姿がある。加入したばかりだが、早くも精神的支柱となっている。

接戦を制して今季初の貯金1とし、3位タイに浮上。首位ソフトバンクに0.5ゲーム差に迫った。「もっともっと上を目指したいし、チームの勝ちに貢献できる打撃がしたい」とソト。頼れる助っ人が、チームを助ける。


〜4/11付サンケイスポーツより抜粋〜