プロ5年目のシーズンが幕を開けた。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が今季初先発し、5回6安打1失点、7奪三振。勝利投手の権利を持って降板したが、救援が九回に逆転を許して初勝利はならなかった。

「最低限の仕事はできた。変化球はよかったが、真っすぐはもう少し勢いがほしかった」

最速は159㌔。自己最速の165㌔には届かない。それでも三回1死満塁ではギアを上げ、万波を157㌔の直球で空振り三振、マルティネスをこの日最速タイの159㌔で遊飛に抑えた。力のある直球もあったが「まだまだ足りない。平均的にもう少し(直球の質が)上がってきてほしい」と納得はしていない。

バックネット裏にはドジャースやヤンキース、メッツなど米大リーグ8球団の関係者が陣取り、熱視線を向けた。1月に初めて公の場で将来的な「メジャー挑戦」の夢を明かした。幼少期から胸に秘めていた思い。実現するためには誰もが納得する結果が必要となる。

昨季は7勝4敗、防御率1.78だったが、左脇腹の肉離れや体調不良などで離脱。「年間を通した先発ローテーション入り」の目標をクリアするためにも、このオフは故障をしない体づくりから着手してきた。

「徐々に調子を上げて、シーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたい」。次回登板は再び日曜日、7日のオリックス戦(ZOZOマリン)の予定。”サンデー朗希“の戦いが始まった。


〜4/1付サンケイスポーツより抜粋〜