ゼロ行進を続けた。開幕2戦目(30日、日本ハム戦)での先発が内定しているロッテ・種市篤暉投手(25)が23日、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に登板し、5回無安打無失点。今季練習試合も含めて実戦5試合で失点せず、開幕前最後の登板を終えた。

「いいイメージで開幕に行ける。ずっと調子がよかったので、シーズン中に落とさないようにこのままの状態でいきたい」

直球は今季最速152㌔を計測し、テンポよくストライク先行で投げた。四回は決め球に武器のフォークボールを駆使して村松、細川、石川昂を3者連続で空振り三振。昨季初の2桁勝利を挙げ、さらなる飛躍へ「去年の成績を全て超えられるように、その準備はできた」とうなずいた。

開幕投手の小島、31日の開幕3戦目に先発予定の佐々木とともに柱として期待する右腕に、吉井監督は「(2019年に)投手コーチで来たときから向上心のある子だった。(その精神が)いつも変わらない」と目を細めた。この日は指揮官の所有馬リジンがJRA初勝利。馬車馬のごとく高みへ向かう種市が、開幕へ準備万全だ。


〜3/24付サンケイスポーツより抜粋〜