楽天・田中将大投手(35)が31日、1軍キャンプ地の沖縄・金武町でブルペン入りし、捕手を立たせた状態で軽めに投球した。

「(感触は)よかったです。力感は別にして、傾斜からフォームのバランスを確認し、負荷をかけた方がいい」

昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けたが、翌日に迫ったキャンプインに向けて順調な回復ぶりを示した。ウォーミングアップではソフトボールを使い、塁間の距離でキャッチボール。「ああいう大きなボールは小手先では投げられない。体全体をしっかり使って投げるため」と説明した。

昨季は登板24試合で7勝11敗、防御率4.91にとどまった。21日の契約更改交渉では、野球協約の定める減額制限(年俸1億円超は40%)を超える2億1500万円減の年俸2億6000万円プラス出来高払いで単年契約を結んでおり、言葉に不退転の決意を込める。

「投球のレベルを上げて、しっかり開幕ローテーションに入っていけるように。そこを意識しながら状態を上げていきたい」

日米通算200勝にあと3勝としている。大記録が懸かるプロ18年目のシーズンに向けて、契約更改の会見では「一試合、一球、ベストを尽くして到達したい」と意欲を示していた。かつての輝きを取り戻すため、大投手がスタートを切る。


〜2/1付サンケイスポーツより抜粋〜