米大リーグのレイズは、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた日本ハムの上沢直之投手(29)とマイナー契約を結んだと発表した。2月のメジャーキャンプに招待選手で参加する。米東部時間11日午後5時(日本時間12日午前7時)が交渉期限で駆け込みでの獲得となった。

上沢は球団を通じて「レイズ球団に入ることに興奮しています。大リーグでキャリアをスタートする機会をもらい、感謝しています。レイズでプレーすることを決めたのは、成功と投手育成の豊かな歴史にとても感銘を受けたからです」と英語でコメントした。日本勢では筒香嘉智らが所属したことがあるレイズは低予算ながら若手の発掘や育成に定評がある。吉田正尚のレッドソックスや菊池雄星のブルージェイズ、強豪ヤンキースと同じア・リーグ東地区で、プレーオフには5年連続で進出している。

先発右腕の上沢は千葉・専大松戸高から2012年にドラフト6位で日本ハム入り。多彩な変化球を武器とし、21年に自己最多の12勝を挙げた。23年は24試合で9勝9敗、防御率2.96でリーグ最多の170回を投げた。通算は173試合で70勝62敗、防御率3.19。レイズに加えてオリオールズ、パドレスが獲得に動いていた。

今オフの移籍市場で日本選手は3投手がポスティングシステムを利用。山本由伸は昨年12月末にドジャースと12年契約を結び、交渉期限が上沢と同じだった今永昇太は11日にカブスが4年契約での獲得を発表した。日本選手で去就が決まっていないのは、オリオールズからFAになった藤浪晋太郎だけとなった。


〜1/13付サンケイスポーツより抜粋〜