ミステリと言う勿れ14

ちょっとネタバレます。

 

大隣署の池本優人巡査は、妻の莉子と息子のキリトを連れ、妻の両親に孫の顔を見せに行く途中、トンネルの中で地滑りのような激しい音がして土煙で周囲が見えなくなる。

Uターンしようとした車が対向者にぶつかり、池本はトンネル内にあるSOS通報ボタンを押し、ケガ人がないか確認しつつ状況を確認して、車の中の人をトンネルの入り口に誘導して、Uターンする車に妻と息子を頼み、うろつく若者に交通止めを頼み、動画を撮影してる人には、その動画を警察への提出を頼み、自分はトンネルの奥の人の安否を確認に行く。

トンネル内に残された人を見つけ、入口に誘導しようとした時、入口が爆発して閉じ込められてしまった。

 

大隣署では風呂光聖子巡査が苦手なシュミレーション射撃訓練をしていて、青砥成昭警部にダメ出しをされていた。

するとant(アント)から、“本日、貴重な何かが強奪され屍人が出る、かもしれない。云々”とのメールが届き緊張が走る。

 

その時池本の妻からトンネル事故があった旨電話があり、署内が慌ただしくなった頃、トンネル事故の動画を観て、池本巡査を確認した久能整くんから風呂光に連絡があったが、彼女は忙しく、「その件については大丈夫です。」と言い電話を切ってしまう。

 

久能くんが風呂光の変な日本語について考えていると、大学の友人相良レンくんが「一緒にチェスの駒やらない?」と話しかけてきて、有無を言わさず久能君を連れて行き、人間チェスをする為、ナイトの駒の衣装を着させられ、定位置に立つよう指示される。

 

崩落したトンネル内には何人か閉じ込められた人がいて、中には赤坂北署のと言う刑事がいたが、池本はそんな警察署はないので偽警官と認識して、自分の職業は公務員と言っておく。

そして、一ヵ所に閉じ込められた人を集め、自分はさらに奥に行き土砂に埋まっている車を見つけると、故意にタイヤをパンクさせられていて、中を見ると人が拳銃で撃たれて亡くなっていて、車内が荒らされていた。

池本はその状況から、拳銃を持った犯人は残った人の中にいるのか、偽警官か考え、木の棒を持って戻ろうとすると、トラックの中から頭をぶつけたと言っておじさんが下りてきた。

残った人は池本以外8人になった。

 

池本は久能くんがここにいたら何と言うか考える。。。

 

いつもと違って更に面白かったです。

 

今回、トンネル内の池本巡査とトンネル外の警察の2方向から事件に迫り、人間チェス会場は閑話休題的にお話が進みます。

 

久能くんは直接事件に関わっていなくて、池本巡査の脳内に出現するエア久能として活躍します。

 

池本巡査は1巻から久能くんに関わっていて、最近久能くんだったらどう考えるか考えているそうで、二人でいるとと久能くんの優秀さが目立ってしまいますが、今回は池本巡査一人なので、思いの外彼が優秀だとわかりました。

 

事件後音羽巡査部長は家で家族に対し、地雷を踏んでしまう自分に悩み、セミナーに行きカウンセラーの鳴子巽に会って相談してしまうが、鳴子は過去の色々な事件に関わっている様な。。。

 

3月5日、久能くんが誕生日と知ったライカは、ケーキを買って久能くんの通う大学へ行って食べようと提案する。

久能君はライカに大学を案内して、古くなりもうじき壊される別名「ひきずり校舎」へ行くと、ライカを校舎の一部の写真が、「実録!学校の怪事件4」に乗っていたと言う。

実際に大学の警備員が遺体を見つけた事を、今も現役の警備員本人から聞き…。

次回に続く話なので、次巻を楽しみに待ちましょう。