そういえば、ルヴァンカップ観戦前に、大事な用事を済ませてきたのでした。


実は先日亡くなった義父の弟さん(つまり叔父さん)が都内で寿司屋さんをやってまして、義父の遺言で叔父さんの寿司屋の寿司を我々に食べさせてやって欲しいという事がありました。


じゃあ、さらっと寿司くらい食べに行けば良いじゃないと思うかも知れませんが、そのお店…物凄い名店なんですよ。


取材も拒否、本当の食通が食べられたらラッキーみたいなレベルのお店なんで、気軽に行けなくていました。


今回、特別にお休みにお忍びでお店を開けて貰って、我々だけ握ってもらえるという特別なことをしていただきまして…


都内某所にて物凄く場違いとは思いながら、超一流のお寿司を頂いてきたのでした。


店内を見回すと、今日のお品書きはありますが、一切値段は書いてありません。


お金を気にする様な、下卑たお客さんは来る事は無いそうです。


また、金はあるけど品のない一発当てた成金も客として来る資格が無いので、そういう人も来ないそうです。


当然、超有名人が来てもサインすら飾っては貰えません、そんなものは一つも飾ってありませんでした。


叔父曰く、誰が来ても名前も聞かず、皆同じ様に最高のサービスをするのが、この店のモットーだと言ってました。


店名の書体が面白いので、誰のものか?と聞いたら、随分前に亡くなられた人間国宝の画家さんのものという事でした。


ネタバレするので写真は殆ど載せられないのですが、店のものが写り込んで無いものから一枚だけ。


これ鯵の握りなんですけど、回る寿司屋ばっかり行ってた自分が一番びっくりしたのは、バランスの良さでした。


ネタが大きく見えるけど、一口で綺麗に口に収まって、シャリが溶けるようにネタと合わさるんですよ。


全ての寿司が一体感が凄かったです。


最初に出てきた鮑の刺身にウニ載せてある奴とか、風味と歯応えが良すぎて、ほえーと声が出てしまいました。


もう二度と行けないだろうけど、貴重な経験でした。


本当に有り難く、ご馳走様でした。