ディーラーによると、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイの中銀は、自国通貨の上昇を抑制すべく、ドル買いを実施したもよう。
アナリストによると、たとえ介入がなくとも、投資家はアジア通貨の一段の上昇には依然として慎重。市場では、福島原子力発電所での事故や中東の混乱、アジア域内のインフレ懸念が引き続き注視されている。
フィリピンペソPHP=PHP=PHは、対ドルで0.5%上昇している。
フィリピン中央銀行のテタンコ総裁は21日、中銀はインフレ期待の管理を重要視していると述べたうえで、インフレ率がターゲットを突破して上昇しない限りにおいて、経済成長を支援するとの意向を示した。
タイバーツTHB=は、対米ドルで11週ぶり高値に上昇。リアルマネー筋からの需要と、輸出業者がドルに対して依然弱気になっていることがバーツを支援した。
バーツTHB=THは一時、1月5日以来の高値水準となる1ドル=30.07バーツまで上昇した。
ディーラーによると、30.25バーツ付近からタイ中央銀行がドル買い介入を行ったもよう。ただしトレンドが反転することはなさそうだという。
バンコクのディーラーは「(中銀の為替介入が)ドル/バーツを押し上げるとは思えない。中銀ができるのは(ドルが)急落しないよう支えることだけだ」と述べた。
韓国ウォンKRW= は対米ドルで強含んだ。ただしエネルギー会社や国営企業などの輸入業者からのドル需要が、1ドル=1120ウォン水準を超えて上昇することは阻んだ。
市場は外為当局によるウォン高抑制介入を警戒しており、ウォンKRW=KFTCが1ドル=1120ウォンの水準を突破するとみる投資家はほとんどいない。
投資家はまた、日本の状況を注視している。
経済面では、韓国の3月の輸出が21日時点で、前年同期比27%増となった。輸入の伸びがそれを上回ったことから、貿易収支は23億2000万ドルの赤字となっている。
このほか現代重工業が、英石油大手BPから石油・ガス生産用の海上プラットフォームを建設する6億ドルのプロジェクト受注に成功したと発表し、ウォンの需要が増えるとの期待が高まった。