29日のアジア通貨は、アジア株への資金流入を背景に総じて上昇。

 韓国ウォンが7週間ぶりの高値をつけたほか、インドルピーも上昇した。


 海外勢は10営業日連続で韓国株を買い越した。これは2010年10月以来、最長。


 インド株式市場でも海外勢が4営業日連続で買い越している。


 


 ウォンKRW=KRW=KFTCは1ドル=1110.0ウォン付近で国内市場の取引を終了。


 市場関係者によると、この水準は2月初旬以降、当局の防衛ラインとなっていた。ウォンはその後1109.70ウォン付近に上昇している。


 介入警戒感は強いものの、当局のドル買い介入はみられないという。


 


 ルピーは、インド株式市場が海外からの資金流入を背景に堅調に推移していることが支援材料となった。ただ、原油の輸入代金決済のためのドル需要がルピーの上値を抑えた。


 インド株式市場は年初は低調だったが、ここにきて上値傾向を強め、6営業日続伸している。


 一方、トレーダーによると、石油精製業者が月末で輸入代金支払いのためドルを買い入れた。


 


 ペソは軟調に始まったものの、他のアジア通貨の上昇につれて値を戻し、序盤の下げの大半を取り戻した。ドルのショートカバーも一巡した。


 ドル/ペソは序盤の商いで、輸入業者によるドル需要やドルのショートカバーを受け、一時43.60ペソまで上昇する場面があった。


 今年はこれまで、フィリピン中銀によるさらなる引き締め観測がペソを支えているが、3月は43.30ペソの水準で中銀がドル買い介入に出ている。


 

28日のアジア通貨市場では、フィリピンペソとインドルピーが下落。ドルにショートカバーが入った。

 ただアジアの株式市場には海外資金が流入しており、他のアジア通貨は目先底堅く推移する可能性が高いとみられている。


 


 クレディ・アグルコル・CIBのストラテジスト、フランセス・チェン氏によると、一部の米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的発言がドルの支援材料となっているが、ユーロ安の進行にもかかわらず、投資家のリスク志向は弱まっていない。


 同氏は「アジアでは、ファンダメンタルズが注目されている。アジア経済は底堅く、物価圧力も増している」と指摘した。


 先週、マレーシアリンギはアジア通貨危機以来の高値に上昇。インドネシアルピアも4年ぶりの高値をつけている。




 フィリピンペソPHP=PHP=PHPDSPESOは、ドルの上昇などを背景に下落。ドル買い/ペソ売り介入を見越したドルのショートカバーも入った。


 


 インドルピーINR=INR=INは7日ぶりに反落。他のアジア通貨やユーロが総じて先週の高値から押し戻されていることが背景。市場関係者は、原油輸入代金の支払いに注目している。




 シンガポールドルSGD= SGD=D3は対米ドルでやや軟化した。25日に過去最高値をつけたことによる利益確定売りと、インターバンク市場の投機筋による売りが出た。


 しかしトレーダーによると、1米ドル=1.2650シンガポールドル近辺にまとまった買い注文が並んでおり、下げは限定的だった。




 韓国ウォンKRW= KRW=KFTCは、オフショアのヘッジファンドが買い進めた一方で、外為プレーヤーは韓国当局によるドル買い介入への警戒心を解かなかった。


 米銀ディーラー(ソウル)は、オフショアのヘッジファンドは米ドル/ウォンが少しでも上昇すれば売り時と捉えていると述べ、「米ドル/ウォンの一段安を見込んでいるようだ」との見方を示した。


 ヘッジファンドからのウォン需要が増す背景には、ソウル株式市場. で海外投資家が9営業日連続で買い越していることがある。


 ただし、外為プレーヤーは依然として当局の為替介入を警戒する姿勢を崩していない。輸入業者が決済のため安値水準ではドル買いを入れており、ウォンは2月21日以来の高値水準の1ドル=1111.5ウォンから後退した。


 当局は今月25日、ウォン上昇を抑制するためソウル市場が引ける直前にドル買い介入を行ったもよう。

25日のアジア通貨市場では、韓国ウォンが1カ月ぶり高値を付けたほか、インドネシアルピアは4年ぶり高値を更新している。リスク選好の回復で、投資資金が流入している。ただ、中銀の自国通貨押し下げ介入も観測されている。

 良好な経済ファンダメンタルズが着目され株が買われていることから、アジア通貨は堅調さを維持するとアナリストは予想している。


 


 韓国ウォンKRW=KRW=KFTCは一時2月21日以来の高値となる1ドル=1112.6ウォンに上昇。その後、中銀のウォン売り介入で押し戻された。


 ソウルの外銀ディーラーは「インフレ圧力の高まりから、中銀はウォン高を容認するとみていたが、ウォンが上昇し続けていることから、介入に踏み切ったようだ」と述べた。


 


 ペソPHP=PHP=PHPDSPESOが上昇した。フィリピン中央銀行はペソ上昇を抑制するため、ドル買いを行ったもようだが、フィリピン中銀が年内、追加利上げするとの見方から、ペソ買いが優勢となっている。


 ペソは、節目の1ドル=43.300ペソを突破して上昇する勢い。


 


 インドネシア株式市場への海外資金の流入を背景に、ルピアIDR=IDR=IDは一時、2007年5月以来およそ4年ぶりの高値水準となる1ドル=8700ルピア付近に上昇する場面もあった。インドネシア中銀は、8705─8710ルピアの水準でドル買いを行ったもようだ。


 


 台湾ドルTWD=TWD=TPも上昇した。市場関係者は、午前中には外国人投資家や輸出勢から散発的に台湾ドル買いが入ったが、中東情勢や東日本大震災の影響をにらみ、市場は依然、警戒感が強い、としている。


 

24日のアジア通貨市場では、政策引き締め観測を背景に、フィリピンペソとシンガポールドルが上昇した。海外資金の流入を受けて、韓国ウォンとインドルピーも堅調。

 ポルトガルの債務問題や中東の混乱を受けた原油高への懸念を、アジア通貨への資金流入が相殺している格好だが、ディーラーやアナリストは、アジア通貨の一段の上昇を保証するものではないと指摘している。


 クアラルンプールのディーラーは「これほどの危険がある中で、投資をすることがあろうか。レンジ取引がせいぜいのところだ」と述べた。


 


 フィリピン中銀の政策会合を前に、ペソは対ドルで小幅に上昇した。


 ロイター調査によると、アナリストは、フィリピン中銀がきょう、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げる、と予想している。


  


 シンガポールドルSGD=は過去最高値付近に上昇。シンガポール金融管理局(MAS)による新たな米ドル買い介入への警戒感が広がっている。


 4月の引き締めが予想されるなか、リアルマネーの需要で、シンガポールドルは1米ドル=1.2626シンガポールドルまで上昇し、22日につけた1.2620シンガポールドルに迫った。


 


 韓国ウォンKRW=KRW=KFTCは約0.3%上昇。外国人投資家による買いや、造船会社など輸出筋の需要が背景。


 外国人投資家による買い越しは3月16日から7営業日連続。過去5カ月余りで最長となっている。


 ただ、1ドル=1120ウォン付近で、輸入筋による決済需要のドル買いが入り、ウォンの上げ幅は限定された。




 インドルピーINR=INR=INは前日に2カ月ぶり高値をつけ、インド株高とドルの流入を背景に、24日午前の取引で大きく上昇した後、上げ幅を縮小した。


 スタンチャート(ムンバイ)の外為取引責任者ローハン・ナイク氏は「資金流入の勢いは続くとみられ、ルピーが上昇する可能性がある。流入が続くかぎり、強気のセンチメントは続くだろう」と語った。


 

23日のアジア通貨市場では、韓国ウォンが下落を主導している。投資家がドルショートを手仕舞っているほか、最近のアジア通貨高を受けた利益確定の動きが広がっており、投資家が依然リスクを敬遠していることが浮き彫りとなった。

 トレーダーによると、日本の震災や原発事故、ポルトガルやアイルランドの債務、中東の混乱が、アジア通貨の見通しを不透明にしている。


 欧州系銀行のシニアトレーダーは「アジア通貨がこの水準から上昇するのかどうかは疑問。状況は悪化していないが、解決したわけではない」と述べた。メディアに話す権限がないとして匿名を条件に述べた。


 


 フィリピンペソPHP=PHP=PHは0.2%下落している。中銀のドル買い介入への警戒感が強い。市場では、中銀はペソの上昇ペースを抑制するため、1ドル=43.30ペソの水準を防衛するとみられている。


 24日の金融政策理事会が注目されている。フィリピン中銀のテタンコ総裁は、インフレ抑制のため迅速に措置をとる用意があると発言し、24日の理事会で政策金利を引き上げる可能性があることを示唆した。


 


 韓国ウォンKRW=は0.2%下落。ドルのショートポジションをカバーする動きと輸入筋による決済目的のドル需要で下げた。国内企業の外国人株主への配当支払いに関連したドル買いもウォン相場を圧迫した。


 ただ、ウォン下落を受け、造船会社など輸出筋による決済目的のウォン買いが入り、ウォン相場は1ドル=1125ウォン付近で下げ止まった。


  


 シンガポールドルSGD=は、この日発表された同国の2月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率が前月から鈍化したことを受け、一部に利益確定の売りが出て、下げ幅が若干拡大した。 


 ただ、ディーラーによると、市場ではシンガポール金融管理局(MAS)が4月に金融引き締めを決めるとの見方が続いているため、シンガポールドルの下げ幅は限定されている。


 現地のある米銀ディーラーは、「アジアの他の国が引き締め政策を取るなか、MASが引き締めに動かないとは考えにくい」と述べた。