豪中央銀行がこの日、予想通り政策金利を据え置くとともに、日本の大震災による影響は限定的との見方を示したことで、対アジア通貨でのドルのショートカバーがさらに続くとの見方が和らいだ。
市場関係者によると、投資家はこの日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で米国の金融政策を占おうとしているが、ドルがさらに上昇しても、アジア通貨の強気見通しが後退することはないとみられている。
ムーディーズによるポルトガルの格下げもドルのショートカバーを誘う可能性があるが、それが長続きするとは考えにくいという。
ウォンKRW= KRW=KFTCは6営業日ぶりに対ドルで下落。韓国当局がドル買い介入を実施したことで、ドルのショートカバーが入った。
韓国企業による外国人投資家への配当支払いに伴うドル需要も、ウォン相場の圧迫要因となっている。
ペソPHP=PHP=PHは、ドルのショートカバーを背景に下落。
市場筋によると、予想より弱い内容となったインフレ指標もペソを圧迫した。3月のフィリピンの消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比4.3%と、市場予想の4.6%を下回った。
フィリピン中央銀行は、二次的影響とインフレ期待の変化を引き続き注視していくが、インフレは依然として抑制されているとの見解を示した。
ただ、欧州系銀行のディーラーは、3月のインフレ指標にこのところの原油価格の上昇が反映されていないことからフィリピン中銀は依然として利上げを実施するとみられてると指摘。こうした利上げ観測がペソを支援する可能性があるとの見方を示した。
リンギMYR=MYR=MYもドルのショートカバーで小幅下落した。
投資家は、マレーシア中央銀行のリンギ高抑制に向けた決意を試すことを望んでいないとみられる。
マレーシア中銀は1ドル=3.0250リンギ付近で、ドル買い介入を行ったもよう。
リンギは利食い売りにも圧迫された。