31日のアジア通貨は上昇。韓国ウォンKRW=KFTCKRW=が2年半ぶりの高値を付けた。

 韓国株式市場への資金流入が続いていることが背景。第2・四半期もウォン高が進む可能性がある。


 ウォンは第1・四半期に3.6%上昇。上昇率はアジア通貨中、最大だった。上昇率ではインドネシアルピア、台湾ドルがウォンに続いた。


 


 ウォンは終盤の取引で1ドル=1100ウォンを抜けて上昇。タイバーツやシンガポールドルなどにも買いが波及した。


 市場関係者によると、韓国、台湾、マレーシア当局は、自国通貨の上昇ペースを抑制するため、介入を実施した。


 アジアの株式市場は、東日本大震災を受けていったん売りが膨らんだが、その後は海外からの資金流入が回復しており、第2・四半期もアジア通貨の上昇が続く可能性がある。


   


 ドル/ルピアのノンデリバラブル・フォワード(NDF)1年物IDR1YNDFOR=は1ドル=9080ルピアに下落、2007年6月以来の安値を付けた。


 ジャカルタのディーラーは「インドネシアは、経済成長を背景に海外からの直接投資が増える見通しだ。ソブリン債格上げの可能性もある」と述べた。


 


 台湾ドルTWDX=は輸出業者による決済目的の買いで上昇したが、中央銀行による米ドル買いで上値が抑えられた。トレーダーによると、台湾中銀は特に1米ドル=29.45台湾ドルと29.55台湾ドル付近で介入したもよう。


 利上げが予想されていた中銀の政策決定を控え、慎重ムードが強かった。


 


 フィリピンペソPHP=は1米ドル=43.35ペソで始まったが、国内銀行が顧客勘定でペソ売りを出したため、上げ幅を縮小した。


 ペソは43.50ペソの支持線が強力で、ユーロや豪ドル相場の堅調もペソを支えている。


 


 シンガポールドルSGD=は米ドルが全般的に軟調に推移する中、過去最高値の1米ドル=1.2590シンガポールドルをつけた。ウォン相場の上昇も、シンガポールドルの買いを誘った。


 ただ、シンガポール金融管理局(中央銀行)が米ドル買い介入を実施したため、シンガポールドルの上値は抑制された。