ぶらぶら散歩 夏雲とトンビとカラスの大喧嘩


真夏を思わせる入道雲を見ながら海辺の小径をぶらぶら散歩しました。
ここ最近急に蒸し暑くなりましたが、磯の香りを運ぶ南風がとても心地良かったです。
梅雨入りが少し遅れている様です。

防波堤の上では白鷺と海鵜がにらめっこしています。
仲悪いのかな?


喧嘩すること無くリラックスしそれぞれに毛づくろいを始めました。
いつも近くで羽を休める顔見知りの仲良しかも知れません。

岸壁の街灯にはカラスがたむろしています。
ハシボソガラスでしょうか。
ガーガーと騒がしく鳴いています。

カラスの鳴き声が響く中、カラス達の上空を何も知らぬトンビがスッと飛んで行きました。



カラス達は鳴くのを止め一瞬静かになりました。
トンビが上空を通り過ぎて行くのを黙って見上げていたカラス達は、一斉に飛び立ちました。
スクランブル発進の様です。

一回り大きなトンビをカラスは凄いスピードで追いかけて行きました。
カラスはけたたましく鳴いています。

トンビに対しカラスが体当たりをしました。
トンビはバランスを崩し空中でクルクルと回ってしまいました。

トンビは墜落する事無く体勢を何とか立て直し這々の体で逃げて行きました。

暫くして岸壁の街灯にカラス達が戻って来ました。

息荒く口を開けて呼吸をしています。

騒がしかったカラス達は疲れたのか静かに羽を休めている様です。

カラス達にとっては繰り返されるありふれた日常だったのでしょう。


辺りは静かになり岸壁に打ち寄せる波音と漁船のエンジン音がのどかに聞こえてきます。

沖を眺めると大きな白い船がゆっくりと進んで行きます。どこまでいくのかな。

入道雲の頂上には風に流された羽衣の様な雲が広がって行きます。
一陣の南風が吹き抜けて行きました。
ああ磯の香りがする。

光り輝く海。
夏はすぐそこまで。
楽しみだなぁ。

さあ帰りましょうか。

以上です。