ぶらぶら散歩 猫の楽園と漁師さん
いつもの沙美海岸をぶらぶら散歩しました。
少し強めの風が吹き、3月になってもまだまだ寒いです。
波音を聞きながら歩くのは気持ちが良いです。
はるか遠く霞む島々。行き交う船。
どこからか聞こえる汽笛や漁船ののどかなエンジンの音。時に大きく時に優しく穏やかに響く波の音。カモメの鳴き声。
乾いた砂に足をとられ、濡れて固く引き締まった波打ち際を歩きます。
波は時に激しく、時に穏やかに次々と押し寄せ足跡を跡形もなく消していきます。
砂浜の突き当たりは漁港となっています。
たくさんの漁船が係留されていました。
漁港には沢山の野良猫が住み着いています。
私が近付くと餌を期待してか、どこからか猫たちが集まってきました。
色々な毛色の猫たちです。
毛がもふもふの子猫も出てきました。
撫でてやろうと思い近付くと、野良猫の警戒心からかサッと逃げて一定の距離を保ち近付けさせません。
しかし遠くには逃げません。
どこに隠れていたのかどんどん集まってきます。
こちらは仲良しカップルの様です。
足並みを揃えて近付いて来ました。
スリスリじゃれ合いながら歩いて来ます。
何か気になるものがあるのでしょうか。
大きな鳴き声をあげながら隙間を覗きこんでいる猫もいました。
販売機の前で子猫を見ながら缶コーヒーを飲んでいると漁師さんがやってきました。
漁師さんは子猫を見ながら「猫には困ってるんじゃ」と言いました。
最近漁港にたむろしている猫が増え、網を破られたり、船に一時保管していた魚を持っていかれたり、船や家の庭に糞尿をされたり色々困ってるとの事でした。
猫を増やさない為にも餌をやらないよう注意しているらしいが、誰かが餌やりをしているとの事です。
港に既にいる猫たちを見てなのか、猫をこっそり捨てに来る人もいるらしい。
色々な毛色の猫がいるのはその為らしい。
可哀想な事をする人がいるものです。
猫の楽園じゃなかったな。
漁師さんは猫の事にぼやきながら船に戻り底曳き漁に出て行きました。
風邪を引かぬ内に、さあ帰りましょうか。