ワークの内容はとても素晴らしく、どれも自分自身の内在の神性の顕現をサポートしてくれるものだ。
天使達との協力でヒーリングも行ってゆく。
自分自身の判断だけではなく、神聖な霊的存在であるマスター方や天使方との共同作業である。
エネルギーはとても柔らかく精妙で、包み込む優しさにあふれている。
単なる肉体の病気治療ではなく、魂の成長のサポートにもなっている。
その優しいエネルギーを受けていると、自ずと心の中のわだかまりや悲しみも溶け出して涙とともに滞っていたエネルギーも解放されていく・・・
本来、ヒーリングとはその様なものである。
心の中の滞っているエネルギーの解放なしには、肉体の治癒もありえない。
なぜなら、病気の原因は心・魂にあるからである。
滞りに気付き、それが解け癒されれば自ずと肉体も癒されるのだ。
やはり病気やトラブルは全て心・魂のアンバランスな状態を教えるメッセージであると麻理子は改めて感じた。
そのメッセージを充分に受け取り、腑に落とし込みこれからの生き方に取り入れていく。
そうすれば自ずと全ては好転・改善されていく。
起きた現象・トラブルばかりに気をとられると、本末転倒。悪循環に陥りいつまでも堂々巡りになる。
病気治癒や、健康になる事に執着することは、「執着」自体が病気である。
たとえ、肉体が不具合を抱えていても、精神的・魂的にそれに囚われていないのであれば、「病気」ではない。
「気に病む」自体が病気なのである。
一日目のワークの終わりに、誘導瞑想があった。
講師のアスタラ氏が静かな声で誘導する。
受講生は皆、目を瞑り誘導に従い瞑想し、それぞれのビジョンを受け取る。
麻理子も目を瞑り、静かに呼吸をゆったりと繰り返しながら浮かんでくるビジョンを眺めていた。
森の中の湖。
エメラルドグリーンの美しい水面が太陽の光を受けてキラキラと光る。
5~6歳のネイティブアメリカンの少女が4~5人の子供達と一緒に楽しく水遊びをしている。
少女は黒い髪を二つに三つ編みにし、額には鮮やかな刺繍がされた布を鉢巻の様につけている。
湖の周囲はぐるりと高い樹木が囲まれて、外界の喧騒からは隔離された秘密の神聖な場所だ。
とはいっても、子供達は大人に内緒でよくここに水遊びに来ている。
ふと、少女が湖の中央に立っているネイティブアメリカンの長老のような老人に気付く。
満面の笑みを浮かべ、うれしそうにはしゃいで少女は長老に駆け寄っていくと、長老の胸に飛び込んだ。
いつの間にか周囲は白く優しく光るラベンダーとベビーピンクの霧に包まれている。
彼は優しく微笑みながら無言で少女を抱きとめ、ふわりと頭を撫でる。
少女は麻理子であった。
同時にそのネイティブアメリカンの少女であった。
長老に抱きかかえられ、嬉しくて心から安心している自分を感じていた。
アスタラ氏の瞑想終了を促す声に静かに我に返った麻理子は不思議な感覚で一杯であった。
誘導瞑想自体が初体験である。
こんなに具体的にはっきりとした映像が浮かんでくることに驚きを感じていた。
これも、「この場」のエネルギーに満ちた空間のお陰なのだろう。
瞑想から目覚めてもその安らかな満ち足りた気持ちに麻理子は包まれていた。